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第39話
悠衣のいない生活は変わらず進んでいった。
「しーくんっ」
変わったのは長期出張になった夫の代わりに毎日繋が抱いてくれることくらい。1年くらいは戻らないらしい
今日も事が終わり繫に抱きしめられたまま眠りについた
「しーくん…」
さらさらと俺の髪を撫でながらきゅっと腕に力が入る
「ねぇ。しーくん。俺…俺も…もう…」
それ以上聞きたくなくてそっと繋の唇を塞ぐ
「繋。俺はこんな最低な親だけど…それでも…俺は…繋に…だめ?」
繋何か言いたげに口を開いては閉じてを繰り返し口を噤んだ…
ごめんね。繋。本当にごめん。そのまま意識を手放した
繫が苦しそうに顔を歪めていることなんか知らないままに
「しーくん。ごめんね…愛してるんだ…どうしようもなく…」
切なく呟く声も何も知らないまま…
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