47 / 87

第47話

「はぁ…出した出した」 「…」 「大丈夫?しーちゃん」 ともくんは何度が果てると糸が切れたように意識を失った そのともくんを優しく撫でながらメグさんが切なそうに微笑んだ 「ごめんね。ともをこんなにしちゃって…大好きすぎて…少しでもともの瞳に移りたくて…抱いて欲しくて…抱きたくて…ちょっと強めの媚薬を使いすぎちゃったんだ…俺が怪我してから…ずっとずっとこっそり。それを繰り返したせいでとも今普通に仕事できなくなっちゃった…だから俺が代わりに動いてるんだけどね…昨日もたまたまそっちで仕事があった帰りに気紛れにあの公園に寄ったの。寝てるしーちゃんみてすぐともの大好きなしーさんってわかった…一緒にいるの見たことあったんだ…それにとものスマホには君の写真がたくさんだったし…。辛そうな君を見ていい気味だって思った。そのまま置いてこうって思った…死んじゃえばいいって…けど…君がいなくなったら…ともは元には戻らない…だから…ここに連れてきちゃった…ともはね…ずっと…ずっと…ずーっと君を呼んでたんだ…その度腹が立って…何度も何度も薬を盛った…法に触れるものじゃないよ?…けど…使う量間違えちゃうと…壊しちゃう…俺を抱いてるときも泣きながら君に謝るの…泣きながら君の名を呼ぶの…会いたいって叫ぶの…あぁ…もう…だめだなって…ごめんなさい…お願いします…ともを…助けて…」 痩せ細ったともくん。目は血走ってて… あのともくんがそんな風になってしまうほど思い詰めてた…ボロボロなところをメグさんが支え続けてた…俺が繋と毎日のように交わっていたときに… 快楽を貪っている間中… 「ごめんなさい…今の俺には何もできない…」 「そばにいてくれない?それだけでいいから…この家が嫌ならともんちに連れてくし…」 「俺はあなたみたいにともくんだけを大切にはできない…」 「…知ってる。ともが媚薬に浮かされてたとき零してたんだ。君には旦那さんがいてその人と別れる気はなくて…好きだけど…側にいたいから別れてなんて言えないって…それに…旦那さん以外ともでしょ?本当に最低だよね。君って。だから君から奪ってやりたかった…でも…それでも君がいいって…君しかいらないって言うから…お願い…今だけでいい…ともだけのになってくれないかな?もう…君にしか頼めない…」

ともだちにシェアしよう!