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第50話
「もしもし。しー」
「うん」
「悪かった…」
「…ううん。俺が悪いから…」
「…繋に叱られたよ。繋のお前に対する思いもな。俺のこれまでのことあいつすべて知っていた…そして…今の状況も…そのことは…また後日場を設けるからその時話す。いいか。繋の言うことが全て真実だとしても繋の思いだけは受け入れられない。二度と手を出すな。お前がしっかり断ればよかったんだ。お前が受け入れたからあいつがおかしくなったんだ。やっぱり全てお前のせいだ!!」
「わかってる。もう手は出さない…だから知り合いの家に行くんでしょ。その人に監視してもらうために。その人の連絡先送っといたから確認してね。君のも伝えておいていいかな?」
「わかった」
「掃除には定期的に帰ってもいいかな?勿論つぐは連れてかない…」
「それはいらない。家の世話してくれる人見つかったから」
「…わかった。今までお世話になりました。必要な書類はリビングにあるから。俺のサインは入れてある。じゃあね」
「あぁ」
電話を切り息を吐く。俺の体をそっと繫が抱きしめてキスしてくれた。
「新しい相手をもう家に入れるつもりなんだな…」
「…そうみたいだね。ごめんね」
「構わないよ。見られちゃまずいもんとか必要なものは持ち出せるし。俺は敷居またぐなとか言われてないから部屋に戻りたいときはいつでも帰れるし。あと数日で成人だから特に問題はないよ…それより…最後に…しーくんと繋がりたい…」
「ん…」
繋に身を委ねメグさんが来る時間ギリギリまで交わっていた。名残惜しそうに繫が離れバスルームへ一緒に向かい身を清めた。
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