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第52話
目が冷めた時ともくんのぬくもりがそこにはあって俺の中もともくんのそこに埋められたままだった。少し動けばともくんも意識を取り戻し離さないようにぎゅっと俺を抱きしめた。
「しーさん…どこにも行かないで…」
「ともくん…俺これから仕事行かなきゃ。だけどちゃんと帰ってくる。だからおりこうに待ってて」
「ちゃんと帰ってくる?」
「うん。帰ってくる。ここに息子を置いていくから必ず戻る。紹介するから離してくれる?服も着て。ね?一緒にシャワー浴びよ?」
「ん…」
「あっ!!」
体がふらついてしまったのをともくんが支えてくれた
「しーさん大丈夫?仕事行ける?」
「大丈夫だよ。けど少しだけ手伝ってくれない?」
「うん!」
ともくんの満面の笑みを久しぶりに見た。一緒に手を繋いでバスルームに向かう。
「あ。おはよぉ。起きたぁ?」
「メグさん。おはようございます」
「お風呂沸かしておいたからゆっくり入っといで。出勤までまだ時間平気でしょ?ってか…行ける?顔色が…」
「今日は昼までだからいってくる。大切な打ち合わせなんだ」
「そう。送ってくよ。とも。いいでしょ?」
「あぁ…頼む」
「うん。じゃご飯準備しておくから行っといで」
メグさんに見送らてバスルームへ向かった
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