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第78話

「しーちゃん。」 「ん?」 「俺…繋くん頑張ってもいい?」 メグさんが緊張の面持ちで口を開いた、 「繋を?」 「やっぱり…厳しい…よね?親子ほど…離れてるもん…ね…」 「…繋は…春から…遠くに行っちゃうよ?平気?」 「俺大人だから…会いたいと思えば…」 「…ちょっとまってね」 メグさんからまさかそんなことを言われるなんて思わなかった…メグさんが…繋を?…繋のパートナーがメグさんなら…俺は… 「おまたせ。これ繋が受験する大学の資料だよ。中見てみて」 資料を手に取るとものすごい速さで読み進める。 「…そっか…そういうとこなのか…だったら…なかなか会えない…」 「そうなんだ…だから…メグさんが寂しい思いをしてしまう…」   「…それってさ…本当に俺を思ってのこと?」 「え?」 「やっぱり反対…」 「違うよ!だけどメグさんは…寂しがり屋かなって…思ってたから…メグさんが寂しいのやだなって…繋は親の俺から見てもすごいおすすめ!それに相手がメグさんだったらすごく嬉しい!」 「おすすめって!!ははっ!」  「だって本当のことだから!あの子は他の人を裏切ったりなんかしないし味方にしてると心強い!俺の…大切な大切な息子であって理解者だよ。俺の両親がこの大学の近くに住んでるんだけど両親のこともとても大切にしてくれるんだ。自慢の息子にメグさんなんて…嬉しい以外何物でもないよ!!」 「へへっ…ありがと…繋くん…振り向いてくれるかわかんないけど…頑張って…みようかな?」 「俺にできることあれば協力するね!!」 「大丈夫!!そんなのずるいから俺頑張りたい」 「ずるいかな?なら…どうしようもなくなったら話し聞くからね!」 「ありがと」 まさか繋をそういうふうに思ってくれるなんて思わなかった…繋…俺とのこと…話すかな?俺はずるいから流石に話せなかったよ… 本当に…自分のことばかりだ…変わらなくちゃ… 「ただいま!」 今日は学校に行ってた繋が帰宅した。これからは行事が多くあるから学校の方に行かないといけない日が続くらしい 「おかえり」 メグさんと一緒に玄関まで出迎えに行く。その視線に俺が気付かないわけがない。 繋はメグさんのことを俺より先に見つめたんだ。もしかしたらもしかするかも…勝手に北叟笑んだ。 「しーくん。なに?その怪しげな笑み」 「ふふっ…なんでもなぁい」 「メグさん。ただいま」 「うん!おかえり」 メグさんはとても可愛い表情をしてた。それを見てるとなんだか擽ったかった

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