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第80話
繋side
「メーグさんっ!」
「なななっなにっ!!」
「何かかいつもと違いますね。どうかしたの?」
毎晩同じベッドで寝てるのにこんなに明るいところでメグさんの裸を見たのはそう多くないから改めて見てると痛々しい傷があって…だけど…やっぱりきれいだなって…
誘ったくせにあからさまに俺を意識するメグさんが可愛くて可愛くて…しーくんに持っていた感情と似たような思いが生まれるなんて想像してなくて自分自身が一番驚いてる。だけど…俺はもうすぐ会いたいからって会える環境ではない場所へ行く。寂しがり屋なこの人を一人にしてしまう…そんなの…この人に強いたくない…だけど…触れたくて触れたくて…
「綺麗…だね…」
「もう!!もう!!またそんなこというんだから!!繋くんも早く脱いでよ!」
「いいすよ」
恥ずかしがりながら強がる可愛い人の眼の前でさっさと脱ぎ始めるとメグさんが視線を彷徨わせた。
本当に…俺は…
「どうしたの?」
「目のやり場に…」
「なんでよ!同じ男でしょ?」
「…やっぱさぁ…年齢の差を感じるよ…もっと前は筋肉ついてたんだけどなぁ…この辺なんて…たるんできて…」
「そう?」
そういいながら自身の体に触れる仕草だってとても魅惑的だ。今触れている部分にそっと俺も触れてみるとびくりと小さく体を震わせる
「これも可愛いよ」
恥ずかしそうに俺の手をはたき落として睨みあげる
「ちょっ!!馬鹿にしてるでしょ!」
なんの凄みも感じない表情にそそられそのまま脱衣場の壁に華奢な体を押し付け自分の欲望のまま唇を重ねた。次第に深くしていくとトロリと溶けていく表情に煽られてしまった。
「今日は…我慢できねぇかも…」
「なぁに?」
とろんとした表情と声で問うメグさんは俺のキスに夢中になって俺のつぶやきには気付かなかったようだ
「入りましょっか。洗いっこでもします?」
誤魔化すようにそう言って手を引いた。
いやいやしてるメグさんを意地悪しながら洗って上げると中心部は熱を持ちそれを隠そうと必死になるメグさんがいる
「くすっ」
「なに…みないでよ…君がやらしい触り方するからでしょ?」
「ねぇ…めぐさん…俺もこうなってる」
「えっ!!」
自分の気持ちを自覚してしまったからかこれまでほとんど反応を示さなかった俺自身が痛いくらい張り詰めていた
「でかっ!!!」
「すいません。でかくて」
「こんな…えっ!?」
「…触りっこしますか?…それとも…ともさん以外はいや?」
「…俺に…反応してくれたの?」
「はい…とうとうメグさんに当てられちゃいました…メグさんを触りたくて仕方がない…だめ?ですか?」
「…触って…いいの?」
「…はい」
そういうととても嬉しそうに笑ってくれた。
「えと…触るね…気持ちいいとこ…教えて…」
メグさんは流石のテクニックだった。もともと遅い俺がいつもよりずっと早く猛っていく
「あっ!!だめっ!」
絶頂を迎える寸前先に吐き出したのはメグさんだった。
「繋…くん…あの…これ…俺に入れて?」
「…」
「だめかな?…欲しいな…」
「…いきなりは無理だから…後で…また寝室で…続きしよ?ゆっくり…溶けていきたいんだ…」
「…何か…そんなセリフ言う人久々会ったよ…」
「オヤジ臭い?」
「ううん…大丈夫…わかった…我慢する…でもそれ…きつくない?」
「…じゃあ…手で…触ってくれる?」
「うん」
手でって話したのに少ししたら俺のはメグさんの口の中にいてそのまま果ててしまった。メグさんは幸せそうに顔を綻ばせるとそれを嚥下した。
「ごめん!大丈夫?」
「…うれし…俺で…イッてくれた…」
その顔が綺麗で俺はまた吸い込まれるようにして唇を重ねた。
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