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第83話

「メグ!!しーさんに何すんの!?」 焦った顔してともくんが俺を抱き寄せた。その姿を見るとメグさんはニヤリと笑い俺をともくんから奪うとギュッと抱きしめてくれた。 「だーって!かわいいもん!」 「お前なぁ…」 それに呆れたようにため息をつくともくんに笑いかけたあと俺の体を離し目を合わせ真剣な表情で問うた 「で?何で嫉妬しちゃったの?」 メグさんには誤魔化しなんて効かないし素直に自分の思いを告げる 「ともくんにとってやっぱりメグさんは特別な人なんだなぁって…俺が側にいられなかった俺の知らないともくんたっくさん知ってるし、ともくんがきつい時ずっと側にいて支えてくれたのもメグさんだし…ともくんもメグさんに寄せる信頼って相当なものだし。それにメグさんは綺麗だしかっこいいし可愛いし俺にないものたくさん持ってるから」   一気に伝えるとメグさんは目を伏せる。 「それでもともの心は俺には向いてくれなかった…」 自分の言葉が不適切だった…そう思うけど謝るのも違うと思い考えていると続けて言葉を紡ぐ 「そのともに選ばれたんだから自信持ちな!ねっ?それにこんなに素敵な息子ちゃん育てられたんだよ?それってしーちゃんだからできたんだからさ。すごいことだよ?俺にはこんなに立派な息子は育てられないもの」 次に視線を上げたときには偽物じゃない本物の笑顔だった 「それにさっき言ったじゃん?俺もう新しい恋に向かうの!しーちゃんと会えたから進めるの!」 「新しい恋!?」 「そうだよぉ!」 「知らなかった!」 「ともには言ってないもん!俺頑張ってみるから見守っといてね!ふたりとも」 それを聞いていた繋は柔らかく笑い俺たちの姿を見守ってた 「メグさん。俺も聞いてないですけど。で俺には協力求めてくれないわけ?」 「えっ!?…えっと…いいの!」 「なにそれ!?俺だけのけものじゃん。何でも協力しますよ?」 つなぐは悪そうな笑みを浮かべながらメグさんに詰め寄った。繋はその相手が誰か見当がついてる。その上でメグさんを誂ってるのだ。本当に…我が子ながら… 「繋くんの協力いらないもん!頑張るんだから」 「相手誰?」 繋は引くどころか詰め寄る 「ひっ…ひみつ!!」 「しーくん」 「なに?」 「俺さメグさんのこと…」 「あーあーあー!!!もう!!しーちゃんのご飯早く食べたい!!」 繋を振り切るといつもの場所に腰を下ろした。 「いっただきまーす」 繋はくすくす笑いながらメグさんの隣に腰掛けた みんなで揃って食事を始め色々な会話を楽しんだ

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