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社長×秘書(1)
都内某所、撮影スタジオ。
オフィスを模したハリボテのスタジオ内に、何台もカメラが設置されている。
スーツを着た『秘書役』ビー助は『社長役』栄治郎に話しかける。
B「社長ォ〜今月のオモチャの売上悪くないですかァ〜〜」
A「あぁ?」
態度の悪い秘書・ビー助。
栄治郎がすごみを利かせてキレる。
A「俺のやり方に文句あるのかよ」
B「そ〜〜〜ですね〜〜〜」
A「言ってみろ」
B「先々月から売上落ちてますし〜〜〜これって〜栄治郎シャチョーがトップについてからじゃないですかね〜〜シャチョーのワンマン経営がまずいんじゃないのかな〜〜って〜〜〜〜ボク思うんですよね〜〜〜」
A「ハァ?(笑)知らねえよ(笑)ビー助秘書サマが何かヘマでもやらかしたんじゃねえのかよ(笑)」
B「ボクじゃないですね〜〜〜会社を潰そうとしてるのは栄治郎シャチョーでしょ〜〜〜?」
A「このクズ秘書(笑)言いがかりもいいとこだなァ、悪い子にはお仕置きしてやんねえとなァ(笑)」
B「お仕置きされんのはアンタのほうだろ〜〜〜〜俺様の靴底ぺろぺろしたら許してやるけどなァ〜〜〜」
A「ふざけ」
B「やんのかコラ」
話しながら一歩ずつ距離を縮め、
額をぶつけあって押し相撲をするふたり…
「…カット、カット〜〜〜!!!!」
メガホンを握りしめて割り込んでくるバカ社長。
「ふたりともセリフが違〜〜う!!!台本通りやりなさいっ!!減給するよ!!!」
「っていうかYOUたち話し合いはしたのかい!?ネコはどっち!?」
A「ビー助くんで〜す」
B「栄治郎くんで〜す」
「中学生じゃないんだからっ!」
A「おい」
「は、はひっ……」
A「俺ァ別にあんたのレーベルじゃなくたっていいんだぜ、いいから黙ってカメラ回してろよ、バカ社長サマよ」
撮影クルー( ( (…栄治郎さま…♡♡♡) ) )
A「気を取り直して…始めるぞお前ら」
撮影クルー「「「はいっ♡♡♡」」」
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