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日常生活-6
「じゃあ由貴くん。また」
「あ、橘先輩!お疲れ様でした」
練習が終わり、着替えていると橘先輩が声をかけてくる。
ただ、毎回。
何故か着替えていると何故か視線を感じるけど。
男が着替えるのみて何が楽しいんだか。
「さてと、俺たちも帰ろうぜ。由貴」
「そうだな」
俺は着替えると純と帰ることにした。
「なぁ、夏休みどうするんだ?」
「夏休みは……バイトするよ」
父さんには悪いけど、俺は実家には帰りたくない。
だからバイトする。
「まぁ、あんな家じゃな」
純はそう言ってくる。
純は俺の家というか表面上のうちがどんな家かを知っている。
少なくともあの家には帰らない。
あの人が帰ってくるだろうから。
あの人というかアイツというか…………。
「ただいまー」
俺はアパートへと帰ってきた。
そして。
スマホみて見ると……。
『新着メール1件』
あ、もしかして!
きっと。
彼だとあの人だとそう思い、メールを見てみてる。
『こんばんは。
今大学から帰ってきました。
今日は、サークルの日でちょっと疲れちゃった』
そう書かれていた。
「こんばんは。
俺も今サークルが終わって帰ってきた所です」
俺はそう返事した。
『そう言えば、名前聞いてなかったね?』
サイトで知り合った人に名前を聞かれ俺は名乗った。
「俺は由貴」
しまった。
本名名乗った。
まぁ、いいか。
フルネーム教えたわけじゃないし。
『いい?由貴くん。誰彼構わず名前教えちゃダメだからね!いい?そいつが悪い奴だったら名前使われちゃうんだからね』
昔。
チームの奴に名前とか電話番号とか教えようとしたらめっちゃ怒られっけ。
『俺は颯太だよ』
颯太か。
橘先輩 と同じ名前だな。
「颯太は、将来決めてる?」
『んーあまり。由貴は?』
「俺は保育士になりたい」
『へぇー保育士か。男性の保育士少ないから大変だろうけど頑張ってね』
颯太はそうメールしてくれた。
俺は絶対になってみせるけどな。
"由貴なら大丈夫だよ"
あの時言われた言葉が脳裏に何故か浮かんだ。
翼 に言われた言葉が。
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