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12.そういえば勇者の剣って?

 魔王の姿はいつのまにか少年の姿に戻っていた。  でもその片腕は濡れたグロテスクな触手になり、ずぶずぶと僕の尻穴に入ってきた。そしてそのまま奥まで入ってくると、ちゅうちゅうと尻穴の内壁に吸い付き始めた。 「ひぃいいいんっ、あぁんっ、吸っちゃ、あぁああっ、ひぃいいーーっ!?」  全体的に内側を吸われて、腰がヘコヘコ動いてしまう。内壁を吸われながら中から分泌する液も吸収されているみたいだ。 「ふむ。確かにクルトの愛液はうまいな。中も一緒に吸ってやっているから気持ちいいだろう?」 「ひぃいんっ、あひっ、あひぃっ、ひぃいいっ!」  気持ちよすぎてどうにかなってしまいそうだ。そんな、尻穴の中なんて触れたことがないからわからないけど、抱かれれば抱かれるほど敏感になっているみたいで困ってしまう。 「人間の尻の中は本来そんなに感じるものではないそうですよ」  イオールが僕の乳首をくにくにと揉みながらそんなこと教えてくれた。 「そうなのか」 「はい。人間の尻は排泄器官ですので、感覚はとても鈍いのだそうです。ですが、おちんちんの快楽を伝える器官が尻の中に隣接しているので、そこだけは刺激すると感じるそうです」 「あぁんっ、あんっ、あんっ、あんっ!」  そんなことに詳しいなんてイオールって何者なんだろう。中、魔王の触手でちゅうちゅう吸われるの気持ちよすぎるよぉおっ。 「ですが、奥さまは魔王様と婚姻の儀を挙げられたことで人間ではなくなりました。なので奥さまのおまんこは快楽のみを得られるようになっています。これから更に感度が上がり、常に満たされていないといられないぐらい淫乱になりますから、がんばってくださいね」 「あっ、そん、なぁっ、ひぃんっ、あっ、あんっ、あんっ!」  僕、やっぱり人間じゃなくなっちゃったんだぁ。  じゃあ、勇者の剣はどうなったんだろうと気になったけど、今は魔王に愛液を飲んでもらってる最中だからそっちに溺れた。  で、やっと魔王の触手のような腕が抜かれてから、聞いてみた。 「あぁんっ、旦那、さまぁ……剣って……」  涙と涎でぐしょぐしょになっていたから、言葉がうまく紡げなくて困ったんだけど、魔王は根気よく聞いてくれた。もー、魔王大好きだよぉっ。 「勇者の剣か? イオール、わかるか?」 「確か玉座の間に放置していたと思いますが……玉座の間にいる者たちに聞いてみましょう」  イオールはそう言ったかと思うと瞬時に姿を消した。転移魔法はみな普通に使えるみたいだ。僕は魔王を睨んだ。 「? どうした?」 「旦那さまも、転移できるのに……なんで階段、なんて……」  魔王はフッと悪い笑みを浮かべた。美少年がそういう顔をすると似合いすぎてどきどきしてしまう。魔王の元の姿ってホント僕の好みだ。 「たまには動いた方がいいだろう?」 「で、でも……なにもあんな……」 「クルトを抱いて上がればいい鍛錬になる。この城の塔は四本あるが、今日はあれでも一番低い塔に上ったのだぞ?」 「ええっ!?」  一番低い塔でも上るのに一時間もかかるとか、一番高い塔に下から上ったらどれだけかかるんだろう。 「私もさすがに鍛錬が必要だ。これからは毎日クルトのおまんこを満たしたいからな」 「そ、そんなぁ……」  三日三晩もえっちし続けたのにまだしてくれるなんて、僕は期待で尻穴がきゅんきゅんするのを感じた。 「私としたことが……。おまんこが寂しいだろう」 「あっ、あっ」  魔王のほっそりとした指が三本尻穴に入れられた。それぐらい簡単に飲み込んで締め付けてしまうぐらい僕の尻穴は広がってしまったみたいだった。こんなガバガバになっちゃったけど、魔王は嫌にならないかな? 「明日は一番高い塔に上ろう。そなたのおまんこに私のイチモツを入れたまま、な」 「ぁんっ、そんなっ、そんなぁっ……!」  どれぐらいの時間奥をずんずん突きまくられちゃうんだろう。魔王のイチモツを入れられたまま螺旋階段を上られたことを思い出しただけで、中からなにかがとろとろと流れてくるのを感じた。これが愛液ってやつなのかな? 「お待たせしました」  魔王の指で尻穴をぐちゅぐちゅいじられていると、イオールが戻ってきた。その手には何もない。 「勇者の剣は消えたそうです」 「えっ?」 「そうか」  僕は驚いたけど魔王は一切動じていなかった。消えたって、どこへ消えたんだろう? 「どのように消えたか、見ていた者はいたか?」 「はい、玉座の間に控えていた者の話ですと、魔王様と奥さまの婚姻の儀が成された後、光って姿を消したそうです」 「そうか。ではまた新しい持ち主を探すのだろう」 「ええっ?」  どういうことなんだろう。 「あの……なんで剣は消えたのかな……?」 「そなたにはわからぬか。そうかもしれぬな……人間にはわからぬだろうが、あれは魔剣だ」 「はい……あっ、あっ、あっ」  魔王は僕の尻穴を四本の指でぐりぐりと拡げ始めた。  そうしながら説明してくれた話によると、勇者の剣というのは長年存在しているせいで魔剣となったものだが、元々は見てくれがいいだけの普通の剣だったらしい。先代の魔王がその剣によって殺されたと人間たちの国には伝わっているが、それは真っ赤な嘘である。  先代の魔王は魔王をしているのが面倒になったので、今の魔王に位を譲ってどこかへ出奔したのだそうだ。  勇者の剣は魔剣となったが元は普通の剣なので魔王を殺すことはできないし、魔族や魔物が持っていても魔力が吸えないので元の場所に戻ったのではないかという話だった。  勇者であった僕は人間ではなくなってしまったので、勇者の剣に見切りをつけられたということらしい。 「じゃ、じゃあ……また勇者がやってくるんじゃ……?」 「あの魔剣の目がねに叶う者がいれば、勇者となるのではないか? だが……人間たちの中で一番力も魔力も強かったのはクルトだ。次の勇者が来たとて、私が倒されることはない」 「よかった……」 「そなたが最強だということを忘れなければよい。そろそろよいか?」 「あ……」  僕は自ら足を開いた。まだ魔王の指が中に入っていたけど、それが抜かれる。 「旦那さまぁ……」  ちゅ、ちゅと甘い口づけをされながら、僕はまた魔王の凶悪なイチモツを入れてもらったのだった。  おなか、いっぱいだよぉ。 ーーーーー また明日~

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