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第4話 浣腸
「あっ……くぅ……」
つーっと汗がこめかみを伝う。今、俺は仰向けに寝かされ、体を折り曲げられて足首を頭上で固定されている。成熟した男にはあるまじき体勢を無理やり取らされているだけでも死にたくなるくらい恥ずかしいのに、あろうことか、天に向かって口を開いた肛門には太い注射器のようなものが挿し込まれている。
「あともうちょっと入れるからね」
「……はっ……も、苦し……」
男が注射器のプランジャーを押し込むと、生ぬるい感触が腹の奥に流れ込んでくる。すでに腹の中はパンパンで、眩暈のするような気分の悪さがある。
「これくらいでいいかな」
「くあっ……」
何か硬いものが入り込んできて、排便している最中のような感覚に襲われた。しかし、それはいつまでもそこに留まり続け、俺の体を内側から圧迫してくる。
「も……終わり……?」
「終わりだよ。それとも、もっと入れてほしいの?」
その言葉にぶんぶんと首を左右に振ると、男は小さな声で笑いながら俺の足首の拘束を解いた。
「あっ……あぁっ……お願い……トイレ、行かせて……」
自然と下がる脚のせいで腹が動き、強い便意を催す。
「まだだよ。今はその感覚を愉しむんだ。我慢するのはとても気持ちのいいことなんだよ」
何言ってんのか全然わからん。気持ちいいわけないだろ。こんなの、気持ち悪いだけで……。
男の手が俺の膨らんだ腹を撫でて、そのまま後ろの方へと動いていく。
「あっ……はぁっ……ん」
尻の割れ目を撫でられた途端、くすぐったさとは少しだけ違う奇妙な感覚を覚えた。
「あぁ、かわいいよ、イツキ。僕の愛しいプリンセス。体はちゃんとわかってるんだね」
「なっ……何がぁっ……やめっそれっ……マジで漏れるっ……」
何度も何度もその穴に触れられる。身を捩ると本当に漏らしてしまいそうで怖くて、俺は縮こまるようにして必死にそこを引き締めていた。
「大丈夫、このストッパーはそう簡単には抜けないよ」
「あぁっ……やっ……うごっ動かさないっでぇ……」
ぐりぐりとそこを堰き止めている硬いものを動かされる。乱暴に押し広げられているのに中身を吐き出すこともできず、全身の神経がそこに集中しているような錯覚に陥っていた。
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