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第5話 浣腸

 ぐっしょりと汗をかき、グラグラと目が回り、俺はもう限界だった。少しでも体を動かせば体の中のものが全て下から出てしまいそうな気がしていた。 「可愛いイツキ。すっかり敏感になったね。ここももう真っ赤に熟れてる」 「あっ……はっ……」  そんな状況にも関わらず、男はかなり長いこと俺の尻を弄んでいた。肉を揉み、割れ目をなぞり、敏感な部分に息を吹きかける。抵抗するための言葉も浮かばず、俺はひたすら歯を食いしばって耐えていた。 「……さぁ、そろそろ行こうか。僕が運んであげるよ。イツキには余計なことを考えてほしくないからこれ付けようね」  そう言うと男はポケットからアイマスクを取り出して俺に付けた。急に視界を奪われて恐怖を感じたが、そんなことよりも今は尻が限界だった。カチャカチャと音がしたと思えば、ふわっと体を持ち上げられる。どうやらお姫様抱っこをされているらしい。 「あっ……うぅ……は、早く……」  その振動だけでもキツくて、俺は思わずそんなことを口にしていた。 「あぁ、なんて愛らしいんだ。そんなに僕が欲しいんだね」  んなわけねぇだろ!早くトイレ行かせろって言ってんだよ!……なんて腹に力を込めて叫べるはずもなく、俺はぐったりとしたまま運ばれていた。  しばらく男の腕の中で揺られた後、俺は一度立たされてから腕を引かれてどこかに腰掛けるように言われた。ぎゅっと尻の割れ目を掻き分けられるような感覚に、これほど安心したことはない。ようやく便器の上に来たようだ。 「さぁ、イツキ。よく我慢したね。それでこそ僕のプリンセスだ。じゃあ、ストッパーを抜いてあげるね」  腕を持ち上げた状態で再び手錠をどこかに繋がれ、アイマスクを外される。途端に男の顔が目に入ってきて、俺は思わず悲鳴のような声を上げた。 「なっ……なっでっ……やめろ!できるかよ!ひっ人に見られて……!」  ゴム手袋を嵌めた手が近付いてきたが、便器から離れたくない俺は身を捩ることもできずにただ顔を背ける。 「あぁ、初々しくて可愛いよ。でも、僕たちは夫婦だ。何も恥ずかしがることはない」 「いっいやだっ……やめ、やめろ!!お願いっやめてぇ!!いやぁぁ――

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