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第10話 舐め+睾丸責め(?)
「いやっ……あっ……あんっ……」
この声は本当に俺の声なんだろうか。
「だめっ……も、やめて……あぁんっ……」
声に合わせてビクビクと体が跳ねる。
「やめないよ。だって、こんなに可愛いんだから」
俺の体の動きは全て、この男の舌の動きに連動している。ということは、この声はやっぱり俺の声なんだ。こんなに高い声が出るとは思わなかった。
「はぁ……イツキ。なんていやらしいんだ。ただ舐めるだけでこんなにも乱れて」
右耳の裏から始まり、首筋、鎖骨、肩、脇の下、二の腕、肘、手首へと順に下りていき、今は右手の指を舐められている。
バスローブは剥ぎ取られ、左手首と両足首はベッドの四隅から伸びた長い鎖に繋がれた状態だ。
「あぁっ……それやめてっ……変になるっ……」
指先に舌を押し当てられ、爪の間を舐められる。他人に……いや、自分でだって触れることのほとんどない、爪の間。堪らなく恥ずかしくて手を引こうとするけど、掴まれた手首はビクともしない。
それどころか、その手を俺の顔の前に持ってきて、まるで見せつけるかのように舌を伸ばす。
「い、いやだ……もぅ……もう苦しっ……」
苦しい?自分の口から漏れた言葉に俺は戸惑う。一体何が――
「何が苦しいの?」
俺の代わりに男が尋ねる。その顔は意味深に笑っていて、まるでその答えを知っているようだった。
「わ、わからな……ぁ……」
「教えてあげようか」
突然、体の中心から全身を駆け巡るような痛みが走る。
「ああああぁぁっ」
あろうことか、ぎゅっと金玉を握り締められていた。
「痛いぃっ……やめっやめてっ……」
「苦しいのはここだね?全く、触れてもいないのにこんなに腫らして……お転婆なプリンセスは、体まで奔放だ」
精一杯抵抗しようともがくけど、ガチャガチャと鎖が音を立てるだけだった。男は俺の体を押さえつけながらそれを弄ぶ。
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