湿った舌はしばらく割れ目を行ったり来たりしていたが、やがて穴の辺りに集中し始めた。 「やっ……いやっ……」 　尖らせた舌先でツンツンとつつくように刺激されて、そこの筋肉が勝手に収縮するのがわかる。その度にチンコもピクピク動いてしまい、金属のリングを揺らして中の棒を締め付ける。 「あっ……あっなっなにッ……」 　ぐにっと何かが押し入ってくる感覚がした。俺は力を込めて穴を塞ごうとするが、そうするとチンコに刺さった棒の刺激がキツくて逆に力が抜けてしまう。 「ああっ」 　その隙をつくように、柔らかいものが捩じ込まれる。 　何とも言えない奇妙な感覚だった。俺は自分のソコがこんなに敏感だとは知らなかった。 「あっ……いやっ……やめっ……」 　抜き差しされる度に口から声が漏れる。引き締める間も与えられず、何度も何度も入り込んでくる舌の感触に慣れることはなかった。 　押し潰せそうなほど柔らかいのに、決して潰れることなく自在に動き回る筋肉の塊。時々、俺の体の内側を押し広げたり、回転するように舐め回したりして弄んでくる。 「はっ、あっんっ……ぁんっ……」 　自分の声が甘ったるいものに変わってきていることに気が付いていても、堪えることなどできなかった。体の中心がふやけていくような、溶けていくような、もどかしくて気持ちいい刺激。 　チンコが疼いて仕方がない。 　その時、舌先が離れたと思ったら、急に強く吸い上げられた。 「あっ？！あああぁっ」 　濡れた場所に空気が触れて一瞬ひやりとし、それから緩く外に引っ張り出されるような刺激を感じる。 　じゅっじゅっと音を立てながら、男は何度かそれを繰り返したあと、ようやく俺の尻から顔を上げた。 　今までずっと涼しい顔をしていたのに、少し息が上がっている。 　口元を拭う仕草がやけにエロく見えて、俺は男から顔を背けた。チンコの奥に走る痛みと、溜まったものを吐き出せない苦しさが、何とか俺の正気を保っている。