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第23話 前立腺責め

「イツキ、顔をよく見せて」  男は俺の隣に寝転ぶと、顔を覗き込んできた。 「あ……」  その目にじっと見つめられると、なぜか頭がクラクラしてくる。  忘れてたけど、こいつの顔は人気俳優かってくらい――いや、正直言って、画面越しにしか見たことのないそれよりも遥かに――整っている。  程よい濃さの形のいい眉毛に、くっきりとした二重の切れ長の目、すっと鼻筋の通った大きすぎない鼻と、ふっくらした唇。男らしいのに繊細な感じがして、男の色気っていうのはこういう風なものなのかと思わされる。  でも、こいつは……。 「綺麗だよ、イツキ。さぁ、もっと乱れてみせて」 「……っぁあ」  尻の穴にキュッと抓られるような痛みが走る。何かがまた入り込んできているようだ。  ……そうだ、こいつはとんでもない変態だ。変態キングだ。 「わかるかな?ここ、入り口は擦られると感じるんだよ」 「あっ痛いっ……なっ、何がぁっあっ」  痛い、やめろ!何が入り口だ、そこは出口だろっ!  そう言いたいのに言葉にならない。 「痛いかな?さっきお風呂でも僕の指を受け入れただろう」 「やっなっ……ことをっ……」  いちいち嫌なことを思い出させてくる。 「でも、少しくらい痛みがあった方がいいね。その方がよくわかるだろう?」 「あっあぁっ」  ずぶっと指を挿れられて、体の奥がぎゅっとなる。 「イツキの中にいる僕を感じてほしいんだ。ほら……」  もぞもぞと、時間を掛けて進んでくる。シャワーの時のような湿り気がないせいなのか、男の言う通りどこまで入り込んでいるのかがよくわかるような気がした。  入り口を擦られるピリピリとした痛み。内壁を押し広げられるような異物感。舌を挿れられた時とは違って気持ちよくなんてない。  そう思っていたのに―― 「どうかな、イツキ。やはりここは格別かな」 「あっあぁうっ……?!」  男の指が俺の体の中にある何かを押し上げた途端、全身に電流が走った。  それは、射精の瞬間みたいな強烈な快感だった。

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