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 学科は違うため全く同じ授業がないと思っていたところに、教養科目が同じだったことが判明し、一緒に授業を受けることにした。  昼休みや授業外の時間にたまたま一緒になったときには、他愛もない会話をしていた。  そして暇さえあれば一緒に倉庫の片付けをした。  接する時間が増えていき、互いのことを徐々に知っていった。  特別共通の趣味や趣向があるわけではなかった。それでも、亮介は寛希の話を聞く、寛希が話を聞いてくれる、ただその時間が楽しくてしょうがなかった。  そうして過ごして学年が上がり、今では『倉庫の主たち』としてセットで扱われていたのであった。  これといって華のない亮介とは違い、寛希はとても人気者であった。明るい性格に加え、犬のような人懐っこさは、誰にでも好かれている。それに加え、寛希の口から誰かの悪口を言っている姿を一切見ないので、一緒にいると楽しい気分にさせられる。  それは共に過ごす時間が多い亮介も同感であった。それに加え、寛希にはカリスマという言葉が相応しいと身に沁みて感じている。  イケメンという見た目だけで引き寄せる魅力があると自覚しつつ、それにかまけることなく真面目で他者のことを理解していく姿勢は、亮介も見習いたいと思うほどであった。

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