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寛希が触れているところから、痺れるような感覚が広がっていく。敏感な場所ということも相まっており、全身から力が抜けていきそうだった。
それでも亮介は、寛希も気持ちよくなってもらいたい一心で手淫をやめない。
「亮介……」
囁く声に顔を上げると、寛希は亮介にキスをした。優しいけれど、欲深さが伝わってくる行為に、亮介は応えなければと自らも近付ける。
「んっ……んぅ」
敏感な場所に的確に快感を与えられ、全身が熱に包まれていく。他人の手がこんなにも気持ちいいとは思ってもみなかった。
「んっ……はぁっ。……ヤバい」
「どうしたの?」
「寛希に触られて……気持ちいい」
「亮介……ちょっと、口開けて」
どうして、と問おうとした口は、寛希によって塞がれた。蠢く舌が亮介の口腔に入り込み、あっという間に絡め取られてしまった。
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