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「あっ、キツいよ」
恐らく第一関節程度しか入っていないが、あまりの驚きに亮介は力んでしまった。
「わっ、わる、い……」
「いいよ。……よいしょっと」
寛希は立ち上がると、今度は亮介を後ろから抱き締めた。温もりを伝えようとしっかりと肌を密着させる。
「痛くさせないから、もう少し緩めてくれると嬉しいな……」
「寛希……ごめん。ちょっと、待ってて……」
「ゆっくりで大丈夫」
耳元に優しいキスを落とすと、寛希の左手は亮介の髪を優しく撫でる。大丈夫、と亮介を安心させようとする心遣いが、じんわりと全身に広がっていく。
意識が寛希の温もりに包まれ、そうなったと察したところで、孔の中を少しずつ大きく弄られる。
「はぁっ、あっ……」
ヒクヒクとさせてしまうと動きを止め、再び頭を撫でる。
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