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「亮介、可愛い……」
ふと、寛希の口からそんな単語が漏れた。
「んな、わけ……ひぅっ」
「解されてえっちな声が出てるの、そそられる。そもそも全部が可愛いんだけどね……」
「俺は男、だっつーの……んぁっ」
「その声も、可愛い。もっともっと聞かせてほしいな」
寛希の指がさらに奥へと進んでいく。他とは違う感覚がしたその部分を押された途端、亮介の全身に激しい痺れが走った。
「ああぁぁ!! そこっ、ダメぇ!」
「ほんとに……? 気持ちよくないの……?」
「ちがっ、あっ、そうじゃ、なくて……。頭、おかしく、なりそっ、あぁ!!」
ガクガクと震えが止まらない身体を必死に支えようとするが、寛希がいなければもう立っていられなかっただろう。
そのことは寛希自身も分かってはいるだろうが、それ以上に挿入したい欲に駆られているようだ。亮介の名前を呼びながら、孔を拡げようと指を動かし続けている。
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