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学園祭は何事もなく無事に終了した。
ほっとしたところで疲れがどっと湧いてきている亮介と寛希であった。可能な限り早いうちにできるところまで片付けをするべく、二人きりで倉庫で片付けをしていた。
「あー……疲れたけど楽しかった」
「俺たち裏方だけどね。それでも準備してきた成果を見せられた気がして楽しかった」
「やっぱ祭りっていいな」
会話をしつつ、重い身体をなんとか動かしていた。
ふと、すぐ隣にいた寛希の身体とぶつかった。普段から慣れているはずの距離感も、いつになくドキドキとさせられる。
チラリと見た寛希と視線がぶつかり、鼓動はもっと速くなる。だが、笑みを浮かべた寛希から目を逸らす気は一切湧かなかった。
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