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4人の少年たち

佐久間は未羽の肩をポンと軽く叩き、未羽を呼ぶと 「早速だけどさ…患者さんを紹介するから付いてきて」 自分に付いてくるよう促した。 「はい」 未羽は佐久間の後ろに付き、ノートパソコンを抱えて少年棟へと向かった。 久々だ。この景色ー 1号室、、 「まずはかおる。俺の担当な」 佐久間から名前を聞くと未羽は電子カルテに目を移し、その内容に目を通した。 「かおるくん17歳。尿道狭窄により未精通?17で!?定期的にブジー施工中か、、痛そう」 「かおるー入るぞ?」 「うわっ。ありえねぇ…おまえらこんな時間に何?しばらく佐久間の顔見たくないって言っただろ?それはそうとそのちっこいのまさか医者?」 「今日から配属のみぃ」 「遠野です!先生、みぃって紹介する人がいます!?本当にありえないっ」 「かってぇなみぃ。医者気取るなって。お前なんてまだみぃで十分だ、ってわけで次行くぞ」 「えと、かおるくんよろしく。またね」 2号室、、 「おと。相馬の患者だ」 「おとくんは12歳?強姦により性障害?なんだかヘビーな内容ですね」 「おとー、起きてる?」 「…わっ」 飛んできた枕に驚き後ろに未羽は下がった 「入るなーっっあんたらなんか嫌いだもんっ。いつもいつも痛いことしてきて!!」 「あ〜ちょっとやめとくか?」 「はい。え〜またね?遠野です。よろしく」 3号室、、懐かしい…かつて入院していたのはこの部屋だ。 「知っての通りここは相部屋だ。右側がこころ。医局長が面倒みてて左がゆき。ゆきは紫藤先輩の担当だ」 「ん〜こころくんは勃起不全?18歳でそれは…悩みますよね。ゆきくんは15歳、定期的にホルモン補充注射が必要?ホルモン値やばいですね。というか貧血の値のが気になりますけど…」 「ゆきは処置室だから、こころだけ顔を合わせるぞ。ここー」 「何?」 あきらかに暗い返事が返ってきた。 「あ?凹んでないか?お前」 「これ…とってほしい」 股間に映る独特な形状のリングにはまった陰茎を見て未羽はノートパソコンを落としかけ 「わっ」 「ばっ高いんだから気をつけろよ」 「だ…だって」 「コックリングか?今何分?」 「5分くらい…」 「じゃあまだいける。もう少ししたら局長がくるから」 「せめておしりのとってほしい…痛いんだけど」 「おしり!?」 「前立腺刺激されてんのか?のわりにあんま乱れてねーな。お前真剣にやらねーと、将来子供作れないよ?跡継ぎなんだろ?しっかりしねーと」 「分かってますけど…」 ルル♪ 「電話だ。何?局長は?あ〜ここのやつ、いま調教されてるもんな分かった。未羽も連れてく。押さえるくらいできるだろうから」 「何かあったの?」 「ゆきが暴れてるらしい。紫藤先輩がヘルプ頼むくらいだからよっぽどだろう。行くぞ」 「え…佐久間先生行っちゃう?」 「局長がくるから待ってろ」 「先生のがよかったなぁ…あの人、佐渡と書いてサドと読むな人なんだもの」 「うまいこといってないでいい子で待ってな。んじゃ」 「はーい。また会いに来てください」 佐久間と未羽の2人は処置室へと急ぎ足で向かった

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