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ナースステーション

普通なら魅惑の響きなのにちっともキラキラしていない場所…ナースステーション 全員男って意味が分からない 入院したばかりの未羽は呼び出されたナースステーションのど真ん中で血圧を測られ、盛大なため息をついた 「はあ…」 「でっかいため息だなぁ…」 「わっ。え、えーと?」 「看護師の涼木大雅(すずきたいが)。よろしく。一応君の受け持ちだよ、未羽くん」 血圧計を外し涼木は答えた。 「お願い…します?」 「うん。そうそう。先生たちにはくれぐれも気をつけて?礼節わきまえないと怖いよ?俺たちは身の回りの世話とか話し相手なんかが仕事だからなんかあったら言って?」 「え?注射したりする?」 「ん〜…どうかな。点滴とか採血はするけど基本は先生たちだよ?で、早速なんだけどおしりの処置しようか?」 「へ?何それ…」 「こっち来て。ベッドにごろんするよ?」 「はい」 素直にベッドに座り寝ようとするが、続く言葉に未羽はおののいた 「で、お腹のナカを綺麗にするんだけど…未羽くんは便秘はする方?少し温めてはあるけど経験あるかなぁ、浣腸」 「え?やだぁっ!何で?毎日出てるしそんなの必要ないっ」 「でも決まりだからさ」 「絶対いや」 「痛くしないよ?ちゃんと潤滑剤使うし、ちょっとお腹はシクシクしちゃうけどスッキリ気持ちいいよ?」 「嫌なものはいやっっ」 「ん〜弱ったなぁ」 涼木はポケットから電話を取り出し、佐久間を呼び出した 「あ。先生?お手上げです。すみません。ステーションの処置台にいるんで」 「意味分からないし。必要ないことはしちゃダメだと思う」 「それ決めんの俺らの仕事ね?」 「あ、先生。助かります」 「なかなか処置4に連れてこないからまさかとは思ったけどまさかなわけな?血圧は?」 「問題ありません」 「じゃあやるぞ。嫌なら明日からは座薬にしてやるから今日は浣腸」 「よっと…ごめんねぇ、姿勢取るよ〜」 「やっヤダァーっ。どっから現れたの!あくまーっ」 「こらこら、あくまなんてひどいこと言わないんだよ?」 涼木は未羽の体を寝かせて、動けないように押さえつけた。 すごい力で身動きがとれず暴れる気力がなくなりおとなしく待つ 「ぁ…あれ?」 しかしなかなか時がおとずれない 「怖いから早くしてよ」 「ん〜ちょっと待って。普段これは看護師にやらせてるから戸惑うんだって…えーと、うんよし。ストッパー確認。いくぞ」 佐久間は未羽のズボンをずらした 「ひぃっっ」 「力入れると痛いぞ?はーってしてみ?」 「はー?」 「そ。はーな」 冷やっとした後、チューブを滑り入れられ違和感に未羽は顔を歪めた 「涼木さん、みぃの表情は?」 「歪めてはいるけど…問題ないと思う」 「じゃあ注入」 「んんっ…やぁっっ、気持ちわるい」 「よし終了。残便確認したら処置4につっこんで?よろしく」 「分かりました」 未羽はぐるぐるするお腹を抱えて泣いた 「痛いよ〜」 「歩ける?」 「無理」 「よしよし。お姫様抱っこしてあげるから手を俺の肩にまわして?膝の下に手入れるよ?」 「うん…」 恥ずかしい…でも、動けない…… 痛すぎ… 未羽は涼木に連れられてトイレに向かった 「看護師さんの前でするの?」 「うん、そう。血圧低下してひっくり返ると困るからごめんな?」 しばらくの後、便が出きって未羽の涙が止まった。 「未羽くん終わった?おしり拭ける?ごめん…ちょっと確認な」 「ひゃあうっ!痛ぁっ」 「ん。残便なし。行こう」 「今何した?痛かった!」 「内緒〜。ほらつらいだろうから抱っこしてあげるからつかまって」 優しく涼木は声をかけ、処置4の安楽椅子へと運んだ。そのままお辞儀をし未羽に手を振ると涼木はカードキーを使い処置4から退室した。 「いらっしゃい。ここでみぃの治療や検査もろもろこれからするから処置4って言われたらここに来な?」 「うん…はい」 「なんか、疲れたか?元気だせ〜?指出して?まずは血糖チェックな?これ、また練習しような?さっきの涼木が教えてくれるから」 おずおずと指を出し、指に傷をつけられてチェッカーを当てると75と出た 「お。基準値じゃん。じゃあこれやるちょっと低めだから低血糖起こす可能性あるんだよな。舐めとけ。あーん」

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