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看護師千歌とみんなの時間 1
佐渡と紫藤が秘密の情事にふけっているころー
未羽は医局のパソコンの前に座り患者情報に目を通していた。
「ね、ね!佐久間先生?おとって…もしかしてここにいたうたの弟かなぁ?なんとなく面影があるのと家族構成にうたの名前がある」
未羽はゆきの処置の手伝いの後、子どもたちの情報収集のためにカルテの家族構成を見て目をパチクリさせ、佐久間に尋ねた。
「あ?ん〜…どうだったかな?」
いたような…いなかったような、、
佐久間は首を傾げる
正直、他の医師の受け持ち患者くんたちのことまで、覚えてない。
自分の患者なら記憶に残っている子も何人もいるけど、ぶっちゃけ記憶にないから分からない。
「当時、担当だった紫藤先生か佐渡局長なら覚えてるかもな?あ〜でも、今5時30分か…。
あの人ら帰れる時に帰るとか言う考えで基本5時ピタ退勤だからもう病院にいねーや」
「え?マジ?もうそんな時間っ!?先生すみませんっ」
「謝んなくていいって。明日休みだから付き合う」
「あ…、ありがとうございます。」
未羽はパソコンをログアウトし立ちあがるが足が進まず、立ちつくす未羽を不思議に思い佐久間は首を傾げ
「一緒にナースステーション行くか?ひとりで行くの怖いなら…だけど?」
「だ、大丈夫だけど…付いてきてもらおうかな」
「ビビり」
パンと音を鳴らして佐久間は未羽の尻を叩いた
「ひゃんっ」
「はは。いい声。もっと鳴かせたくなる」
「もうっ本当変わらずあくまなんだから!」
・
・
「おーす。千歌元気してる?」
「わっ。佐久間先生!ちょ来るなら来るって言ってほし…あ!」
千歌が走り寄り…エルボーを未羽にかました。
「い!ちょ、ちかっ」
「みぃっ連絡ほしかった!!そしたら勤務合わせたのにっ」
「ごめん。忘れてた」
「ひどっ」
「仲良いなお前ら」
「仲間だもんねっ」
「仲間といや〜千歌さ、うたの消息知ってるか?」
「は?」
「いや〜やっぱりお前でも10年前だし知らないよな」
「何言ってるんです?おとの兄じゃないですか」
「え…そうなの?」
「やだなぁ先生。情報収集は基本ですよ?会話の糸口見つけなきゃ」
「う…。すまん」
「でもなんで急に?」
「明日、相馬についてみぃがおとんとこ行くから。な?みぃ」
「うん」
「そうなんだ!それならすぐ懐いてくれるよ。おにーちゃん大好きっこだから。今から会いにいく?」
「え?でも昨日あの子に枕投げられてんだよ、ぼく」
「今からごはんだから大丈夫。厨房さん連絡しとくから」
佐久間と未羽は千歌の言葉の意が分からず、首を傾げつつも頷いた
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