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看護師千歌とみんなの時間2

千歌の後について未羽、佐久間は食堂へと向かった。 「ちかちゃんっ」 おとが千歌に気が付き走りだし千歌に飛びつくと千歌はよしよしとおとを撫でた。 (おと…。からだ、熱い…?) ややおとの体が熱いのが気になるが、千歌は不安を悟られないようにいつもどおりに微笑み 「みんな待たせてごめんね。今日はゲスト連れてきた」 おとに奥へと進むよう千歌は促し、みんなを座らせた。 そのついてきた人物にかおるが顔をしかめる 「あ…お邪魔虫つき?」 「かおる!お邪魔虫っておまえなぁ」 「先生この時間は叱るの禁止」 千歌が佐久間をたしなめるとかおるは得意げになり 「そうそうちかちゃんの言う通り。この時間はみんなで楽しく過ごす!決まりなの」 「あー!ゆきくんそれで嬉しそうだったんだ!」 未羽は思わず心が綻ぶ その一連の様子をこころはチラッと見てうつむき 「ますますにぎやかそうで…。あ、僕には構わないでください」 「くらーいっ。ここ?佐渡先生なんて気にするなっ。さくっと勃起させてさっさと退院できるよう祈ってるよ」 「千歌さん…むちゃくちゃ。でも、そんな千歌さん嫌いじゃないです」 「なんだよ?千歌。夜勤のたんびにこんなパーティーしてたんだ?」 「うん。あ、もちろん観察はしてますよ?この場所でおかしいなって思ったら後で巡回とは別に見にいったり?お薬すすめたり。 一応オレも看護師ですから。さっみんな、始めよ」 「さすがちか!」 「じゃあ俺らは帰るか?」 「うん」 「ちょーっと2人とも待った。2人の昔話聞きたいんで今日はみんなと一緒に食べましょうね?厨房さんに2人の分も頼んでありますから」 「えっ、ちょ…悪いよ。てか、昔話って何話すつもり」 「そりゃ未羽がここにいた時の話だよ。佐久間先生は主治医だったんだもんね」 「ああ10年前だな。そこのおとのにーちゃんもホルモン足らなくて入院していたな」 「マジに!?おと」 「うん。厳しいって言われてたけど、うっちゃんはよくなっていま子どもいるんだよ」 「へぇ。ちょい希望かも」 ゆきがつぶやく。 「なあ、ちっこいの〜どこが悪かった?もう治った?」 「ちっこいのじゃなく遠野未羽だよ。性機能は回復したよ。ただぼくは1型糖尿病だからコントロールはできるけど長い付き合いかな」 昔話をしながら7人で食卓を囲み一緒に食事をし、楽しいひとときは幕を閉じた 「ちか。ありがとう」 「ううん。みぃ、明日日勤でしょ?早く帰ってゆっくり休んでね」 「ちかも夜勤がんばれ。うたにも久々に会いたいな」 「会えるよ。面会にくると思う」 「会うの楽しみだな」 2人の会話を浮かない顔でおとは見ていた。 見られていることに気づかない未羽は千歌らに手を振り 「じゃあ。ぼくたちはこれで」 「佐久間先生もおつかれさまです。明日は休みなんでしたっけ?」 「そ」 未羽と佐久間の2人はそれぞれの自宅へと帰り、千歌は仕事へと戻った。

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