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佐渡×紫藤の記念日3

先日の鞭の痕が残る肌を見て佐渡は切ない表情を浮かべ、紫藤の脱衣を見守った 「まだ痛むか?それ…。縁の肌は白いから目立つな」 「いいえ。肌が白いのは色素が薄いから仕方ないです。傷が仮に痛んだとしても琢磨さんに愛された証拠ですからなんともありませんよ。あなたは優しすぎます…もっと酷くてもいいって言ってるのに」 「俺はうんと甘やかしてやりたいけどな。縁が望むから滅多にはできんが」   紫藤はズボンと下着に手をかけ、下も脱ぐと佐渡の足の間に正座し 「触っていいですか?」 「もちろんだ。しかし、誘いながら脱げって言ったけどおまえ、さくっと脱いだな。もっと色気のあるものを期待したが…」 「ストリッパーじゃないのでよく分かりません。でもこういうことならできます」 佐渡の両足に両手を乗せてバランスを取り、顔を股間に近づけ歯でチャックを噛み下にずらすと、得意気に紫藤は微笑んだ 「どうです?久しぶりだけどできました」 「どこで覚えた?」 「内緒」 手をずらし両手で包みこむようにして佐渡の陰茎を出すと舌先を出し亀頭の部分を舐めて、佐渡を見上げた 「…んっ…たく…口で開けるとか器用だな」 「ゴムも口でできますけど?でも私は生がいいのでやってあげません」 「それくらい器用なら患者とのコミュニケーションももっととればいいのに。佐久間から先輩はアフターケアをしないって聞いたぞ?」 「いいです、遠慮します。必要以上に仲良くなると辛いですから。他の方にお任せします」 「おいおい。とおるか?」 「今でも目に焼きついてます」 「辛いのはみんな一緒なんだけどなぁ。ちなみに今朝方コードブルーがあって、とおるだった」 「え?」 「多院水で大量嘔吐からの意識消失。でも幸いすぐ回復したから大丈夫だ」 「やっぱり治療は大事ですね。泣かれようが喚かれようが…」 「そしたら俺が慰めてやるよ、患者もおまえも…そろそろ仕事の話はやめて記念日を祝おう」 「はい」 紫藤は口を大きく開けて佐渡のまだ小さいままの陰茎を全て口の中に頬張った 「ん…ん…」 次第に大きくなる佐渡の陰茎が口におさまりきらなくなってきて紫藤は苦しそうに顔を歪めたが必死になって顔を上下し奉仕した。 その様子を佐渡は愛しそうに見下ろし、垂れさがる白に近い茶色の髪を耳にかけてやった。 はじめて縁を見たのは20年も前だ。 当時俺は後期研修医で縁は5年の実習生だっ た。 まだ22歳かそこらの縁は綺麗でいつしか目で追うようになった。 あまり関わりもないし、話したことはないが白くて目立つ風貌の縁は自然と院内で目に入った。 未分化少年特殊治療棟に縁が入ってきたときはかなり驚いたが当然縁は俺を覚えていなかった。

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