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看護師涼木(千歌)

配属されて1年が経つころ、千歌が入院してきた。 小ちゃくて可愛いらしい少年で入院時の聞き取りで16歳と聞いて驚いた。 「声変わりが…?」 「うん、してないの。下の毛もまだ」 「幼少時に…なんだ?こう…熱か?クセ強すぎだし瀬谷先生…これじゃ、熟だし。高熱が出たことが原因か…か」 涼木は紙のカルテならではの悩み医師の字が読めないで苦戦しながらも記録を読んだ。 早く電子カルテ普及しないかなぁ 「治るかな?外来では瀬谷先生だったけど、担当変わってさわたり?とかいう人になったの」 「治るようにサポートするよ。食事に特に制限は無いみたいだけど何か嫌いな食べ物ある?配慮してもらえるよ」 「無い…かな?好きなものならいっぱいだけど」 「何が好き?」 「プリンっゼリーにヨーグルト、ババロアでしょ?それからムース!」 「ちょ、待って?全部甘くて歯応えのないものだけど?」 「え?なんかまずい?」 涼木はカルテを最終ページまで開き検査データを確認した。 「血糖値もコレステロールも普通か…。でも、将来気をつけような?」 「加減は分かってるから大丈夫!将来看護師になりたいし」 「え?看護師…なんで?医者とか薬剤師、レントゲン技師さんいろいろあるけど」 「小っちゃいときの熱で入院したときの看護師さんに憧れたの!だからなるよ、オレ」 「ん〜…あんまりおすすめしないけど、応援するよ。いつか一緒に働けるといいな」 6年後実現して、あの時は驚いた

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