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涼木のアフターケア
紫藤からの電話の後、処置2に向かうとすでに紫藤の姿は無く、ひとり残され尻を出したまま泣きじゃくるうたがいた。
思わず顔がひきつる
(帰りたい…)
この状態を放っておける神経って…
医師じゃなかったら殴ってるとこだよ、まったく
他の先生のときももちろんたいへんだけど、紫藤先生の処置の後はさらにたいへんだ。
アフターケア…しっかりしろよ、と本気で思う。
しかし、そんな感情は患者には見せられない
「うた?迎えにきた」
「ひく…っも…帰りたい。家に帰っておとによしよししてあげたい…痛い。てかなんで呼び捨て?」
「家族みたいな…が売りの病棟だから。基本呼び捨てだよ」
(俺も帰りたい)
「そっかそっかそうだよな?変わりに俺がうたをよしよししてあげるな。頑張ったな」
「先生ぇ?」
「違う。看護師だよ。ここは看護師もみんな男なんだ。で…うた、ちょっとごめんな。上を向かせるぞ」
一応断りを入れてうたを仰向けると、涼木はベッドの端に座りうたの陰茎を優しく握った。
「本当はこれ、先生がやるんだけど…紫藤先生だけちょっと変わっててあんまりやりたがらないから俺が変わりに…」
「…っぅあ?どこ握って…っ」
「うたのペニス」
「なんで…」
「初日からおしりはハードル高いからまずこっちから気持ちよくなろう?」
「え?」
「自分で触るときはどんな風に触ってる?」
「触っても勃たないからしないし、そもそも出ないんだけど?」
「怒るな怒るなって。じゃあソフトな感じから」
「…ん」
「痛くない?」
「大丈夫…大丈夫だけど…どうしていいか分かんない」
「身を委ねててくれればいい。リラックスして感じてな」
「…は……ぁ、…ぁ」
うたははじめて人に触られて戸惑いながらも気持ちよくて喘いだ。
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