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涼木のアフターケア3
「ねぇ、すずき。名前は?」
「気になる?おにーちゃんって呼んでくれていいんだけど?」
「やだよ。子どもじゃないんだから」
よく言うよ。ほっぺた膨らませてたくせに。
涼木はうたの行動と言葉が噛み合わないことにおかしさを感じて笑った
「はは」
「何で笑う?」
「いや背伸びしてる感じでかわいいなと思っただけ」
「なんか…嬉しくないかも」
「かわいいよ」
涼木は手の動きを再開した
「…っん……ぁ」
「気持ちいい?」
「ふわふわする…」
「それがもっと強くなると気持ちくなるから感じてな」
「うん…っ…ね、すずきの名前は?」
「名前?てか呼び捨て…?」
「家族みたいな…なんだよね?」
「あーはいはい。ほら」
首に下げて邪魔にならないようにポケットにしまっていた名札をうたの前に涼木は見せた
「たいが?すずき、鈴の方じゃないんだ」
「そう」
見せた名札をポケットにしまい直すと涼木は頷いた。
「そっか。じゃあ、たいが。帰りは抱っこして」
「は?いま抱っこはともかく、たいがって…」
「ダメ?じゃあ涼木…。おしり痛くて動けない」
「いや…そうじゃなく…まあいいや。好きに呼びな」
「たいが。はい抱っこ!」
「やっぱり子どもじゃん」
苦笑しながら涼木はうたにズボンを履かせ、横抱きに抱いた。
「あ…軽っ…そりゃ紫藤先生が担いでこれるわけだ」
「何?」
「いや、こっちの話。扉開けらんないから手伝ってくれよ?」
「うん」
うたはしてやったり顔で笑い、涼木の体に身を預け涼木の首に手を回した
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