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早朝採血(未羽)

「絶対嫌われるよなぁ…前残業って何さ。手当つければいいって問題じゃないし」 千歌はぷりぷり怒りながら白衣に着替え、邪魔になる前髪をパッチンピンで止め病棟へと来た。 ステーションの点滴セット用のテーブルに銀色のバッドと付箋 〝おはよう。一式用意した。後頼む。涼木〝 「あー…準備だけはしてくれたわけね?」 手に取り千歌は〝遠野未羽〝と書かれたスピッツの名前を確認した。 「4本かぁ…採れるかなぁ」 千歌はバッドを持って未羽の部屋と向かった。 部屋へ入ると 「寝てる…」 そりゃそうだ。 かわいい… ツンツンと千歌は未羽の頬をついた。 「…ん…」 むず痒そうに未羽は顔を歪め、それを見て千歌の顔が緩む 千歌は未羽が大好きだった。 それが性的に好きだと気付いたのはつい最近。 でもまだ言えない。 絶対引かれるから。 この関係は崩したくない… トントン 「みぃ、起きて」 「ふぁ?あり…?もうそんな時間?」 「ううん。まだ6時前だよ」 「え?なんでこんな早くに…」 「えと…これ」 バッドの中身を千歌は見せた 「採血?」 「うん。4本あるから大変だけど頑張ろう」 「うー…」 「ごめん」 「怖い…ちか、やれるの?」 「白状すると得意じゃない。師長が練習させてもらえって」 「あ、、そう言うこと。分かった。それなら頑張る」 「本当?」 「でも痛くしないで?」 「努力します」 未羽はおそるおそる腕を千歌の前に差し出した 「腕、縛るよ」 「うん。縛って」 なんだかエッチなセリフだなぁ。 千歌は未羽の言葉に淫らな妄想を始めた。 「みぃ、腕触るね」 「ちか…ちゃんと刺してね」 「分かってる…ちょっと叩いていい?」 「うん。…っあ、そんな強く…っ」 やばい… 「えと…じゃあ針入れるよ?」 「っんぁ…ちょ、ちか痛い」 「ごめ…一回抜く?」 「いい。そのまま」 嘘…勃ちそうかも… 採血に集中できないっ 「え…えと、みぃ痛くない?」 「大丈夫。ちか、パッチンピンかわいいね?」 「あ。うん採血の時とかは邪魔だから」 「知らなかった。似合ってる」 未羽は反対の手で千歌のパッチンピンに触れた 「…っ」 千歌の、顔が赤くなる。 もう…だめ。我慢できない…っ 「え…えと、無事とれたよ!ありがとう。またね」 千歌はそそくさと針を抜き針刺し防止ロックをかけ、未羽に絆創膏を貼った 「…え?ちか!?」 「しばらく押さえててねぇーっ」 千歌は走って未羽の部屋から退散し、一目散にステーションに帰りセンターテーブルにバッドを放りトイレへと駆け込んだ 千歌の股間はその欲望を主張するように膨らんでいた。

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