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うたと未羽 立ち話

おとの部屋から出た後、うたは処置室が並ぶ一画を見て苦笑を浮かべた。 あそこでいろんなことされたっけ? はじめておしりを触られた時はびっくりしたなぁ… 「うた!」 「え?あ、未羽…その格好ってまさか…」 病衣…ってことは 「そのまさかなんだよね」 「うわ…なんて言うか…心中察するよ」 再入院か…かわいそうに 「大丈夫?未羽?まあ佐久間先生なら優しいし心配ないか」 「それが今回紫藤先生なんだよね」 「えっっ」 「うた、すっごい顔」 「いや、だって…」 泣かされてるのかな… 未羽は耐えられるんだろうか? 「えと…怒られてたりしてない?」 「いまのとこは…」 「そっか。ごめん未羽もう少し話してたいけど、噂すると現れそうだから…」 「もう帰ったよ。今日は早あがりみたい」 「じゃあ大丈夫か」 「うた…あのさ、赤ちゃんいるんだよね?」 「うん、いるよ。女の子」 「その…赤ちゃんいるってことはつまり…あの、したんだよね?」 「したってセックスのこと?」 「そう。上手にできた?」 「一応…」 「一応?」 「気になる?」 「だって。ここにいると普通にできなくなる気がする」 「理解ある人と結婚すればいいんだよ。できなくてもなんとかなるよ。未羽は赤ちゃん欲しいの?」 「そりゃあ…いずれは?でも、勃ちが悪いから…」 「治してくれるよ。紫藤先生なら」 「怖いんだもん」 「分かる」 怖いし嫌いだけど感謝はしてる。 でも…あの頃は分かんなかったなぁ… 泣けて泣けて仕方なかったし。 たいががいなかったらたぶん乗り切れなかった

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