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瀬谷と処置3 2

「痛いか?由宇」 瀬谷が優しく尋ねると由宇は首を振り 「それより怖い…」 膝を震わせた。 様子をうかがいながら祖父江はナカを掻きまぜ 「ん…ん…っ」 「まだ1本ということもあるだろうが少し解れてるな。どう思う?瀬谷」 「うん。それじゃあ祖父江、2本いこうか」 「やっやだ」 「大丈夫。暴れないよ、由宇」 瀬谷はジタバタする由宇の背をさすり、反対の手で祖父江に早くやれと指示した。 優しい口調とは裏腹に瀬谷は由宇が逃げれないようにしっかりと抱き締めた。 「っひぁ…っ、あ…い…っいたぁっ。そこ痛いーっ。やだぁっ」 「前立腺か?祖父江」 「ああ。少し我慢してくれれば血流が良くなってくれるはずなんだが…ナカが狭くてね、早期退院希望のようだったからポンプで拡張してクスコを使って拡げたままより効率的に…と思ったらひどく泣いてしまってね、あのざまだ」 「ん…んぁっ…やぁっ。2人とも鬼ぃ」 「そうか。炎症の程度は?」 「少しだな。何日かに分けてマッサージして後は内服でいけるだろう」 「ふ…っぅあ…も、終わって」 「うん。じゃあマッサージの練習をしようか」 由宇は怖さに震えた 「しない。トイレ行きたい…」 祖父江は由宇の言葉を聞き指を抜いたが、瀬谷が由宇をひっくり返し由宇の背を自身にもたれかけさせた 「っ先生…何?」 「どうした瀬谷、処置3はトイレがあるんだが?」 「由宇?問題なく排尿できているのか確認したいんだが尿器でできるかい?」 「トイレじゃダメ?」 「さっきの薬の副作用のフラつきが出てくるころだからあまり動かしたくないんだ」 「ああ。そういうことか。抱っこしていけばいいと思ったが…主治医が言うなら仕方ない」 祖父江は尿器を用意し、汚れないように使い捨ての防水シートを敷き由宇の股間へとあてがった 「うー…緊張して出ない」 瀬谷は由宇の下腹を押した 「うっ…」 チョロチョロ… 「出たな。勢いがないが…」 「瀬谷、そいつ泣きそうだぞ?」 「ん?そうかい?由宇は泣き虫さんだね」 「だって恥ずい。見られながらしっこなんて出ないよ」 「あーそうだね。それは先生が悪かった悪かった。ごめんよ。スッキリはできたかい?」 「うん。でも疲れた。歩きたくない」 「車椅子使う?」 「む」 「おチビさん今度は抱っこしてほしそうな顔をしてるぞ?瀬谷。どうする?」 「弱ったなぁ。あんまり甘やかすと真尾にお叱りを受けそうだが…仕方ない。頑張ったからご褒美にタクシーになってあげるよ。祖父江、先導頼めるか?」 「分かった。ついでに俺は臣を診ていくよ」 3人は病室方面へと向かった。

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