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真尾師長、夜勤をする 2

みんなちょっと夜は寂しいのか引き止める子がたくさんだったがほぼ滞りなく夜勤は進み、 とくに昼間、骨髄穿刺で暴れた子が情緒不安定で少しなだめるのに時間がかかったが消灯時刻が過ぎた。 次に由宇の寝入りを確認し、最後に臣の部屋へと向かった。 「おつかれさまです」 経管栄養のセットが片付けられ、祖父江が、眠る臣の隣で寛いでいた 「えーと…先生?随分リラックスモードな感じで?」 「まあな。帰るなって泣くから諦めた。なんだ?真尾が夜勤だったのか?何時間働くつもりだ?」 「ピンチヒッターですよ。それより甘やかして癖になっても知りませんよ?」 「今日だけ特別と伝えてある」 「はぁ…まったく。先生、何か食べました?」 「いや」 「厨房にお願いしてみますね」 「気がきくな。さすがだ」 「いいえ。経管栄養の片付けありがとうございました」 真尾は祖父江のためにパンとコーヒー牛乳を持ってくるとオーバーテーブルに置いた 「どうぞ、ここ置きます」 「すまない」 「あなたがここまで付き合いがいいと思いませんでしたよ」 「妬いたか?」 「は?誰が…。僕はもう妻がいる身なので。あなたに妬くことなんてありません」 「昔のおまえはもっと可愛いかったのに、あれよあれよと言う間に魔王だもんな」 「封印した過去なのでほじくり返さないでほしいです。あ。臣くんを間違っても手篭めにしないでくださいね?あなたのプレイなんてとても耐えられませんから」 「お前、妻で満足してるのか?」 「なっ。何を言って…」 「ドMなのに満足してるのか気になるだろう」 「余計なお世話です」 「仮に満足していなくても先生とはもうありません」 「そうか?」 「すぐ縛る人とはごめんです。と言うか…先生もしかして欲求不満ですか?」 「忙しかったからな。溜まるもんは溜まってる」 「そうですか」 祖父江は真尾の手を掴んだ 「な、何です?」 「抜いてくれ」 「なっ。破廉恥な!患者さんの部屋ですよっ」 「だから燃えるんじゃないか」 掴んだ手をそのまま引っ張り祖父江は真尾に膨らんだ股間を触らせた 「うっ。業務中ですよ!なんてとこ触らせてるんですかっ勘弁してください」 「昔はあんなにコレに夢中だったじゃないか。仕方ない。じゃあ臣にしてもらう」 「は?ダメです!虐待反対」 「なら…分かるよな?」 「卑怯…」 祖父江は不敵な笑みを浮かべ真尾を見上げた。

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