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由宇 興味津々

「由宇くん、おはよう。よく寝れたかな?」 由宇は夕べ見た光景が頭から離れず忘れられずにいて、真っ直ぐ真尾を見ることができず目をそらしながら頷いた。 「そろそろ食堂に向かう時間なんだけど、付いていったほうがいい?」 「ううん、大丈夫」 「そう?今夜はお部屋で寝れますか?由宇くん」 「んー…たぶん」 「早めにお薬もらうといいね」 「分かった。えと行ってくる」 「うん、また後でね」 やばい… 真っ直ぐ見れないっ あ、あんな涼しい顔して夕べはあんなことを…! 真尾は結婚してるのに祖父江先生を呼びながらあんなに乱れて… 自分でする…ってあんまりしたことないけどあんな風になるもんなのか? 眉を寄せ真剣に考えながら歩いていると、経管栄養のスタンドを押しながら歩いてきた臣と出会した 「由宇、眉間に皺が寄っとるとよ?なんば考えよっとか?」 「オナニーってさ、気持ちいいもんなのかなって」 「なっっ。朝からなんば言うよっと!」 「いやだって…なんか気になって」 「えと…それは…コホン」 臣は照れて目をそらしながら頷き 「気持ちよかとよ」 「え?してんの?」 「19にもなってしたことないやつのが珍しかよ?」 「大人だね、臣」 「消灯後にバレないようにするのがスリルあるたいね」 「おしりに指挿れる?」 「由宇…欲求不満になっとると?」 「わ、分かんない。気になるんだよ」 「気になるお年頃ってやつと?」 「たぶん」 「瀬谷先生に宿題ば出されとらんとね?」 「宿題?」 「気持ちよかことする練習」 あっさりと言う臣に由宇は面食らい 「なぁっ!そんな宿題本当に出るの?」 大きな声をあげた 「声が大きか」 「あ、ごめん」 たしかにhomeworkがどうのこうの祖父江先生は言ってたけど… 「きちんとやらんとすぐバレるばい」 「なんで?」 「そ、そりゃ…きちんとしとれば先生にされても痛くなかね。せんと痛くて涙が出るけん、バレる」 「どうやってするの?」 「気になるとね?」 「うん」 「じゃあ、今夜俺の部屋ば看護師さんに見つからんように来んね?」 「分かった」 ドキドキしながら由宇は臣と約束をした

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