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注射は嫌い

「いったぁーい」 「うー…耳がキーンなったわ」 周防は耳を塞ぎ頭をくらくらと横に揺らした 「周防さんわざと痛いとこ刺したでしょっ」 「え?必然的に?血管、微妙やな?由宇くん。あんまり筋肉使っとらんやろ?臣くんも看護師泣かせの血管やけど、由宇くんも点滴留置する長さの血管があんまない。まだ点滴続くやろうし、慎重に選んでいかな刺すとこほんまに足しか無くなる」 「足は…勘弁」 「大丈夫やて。ほら、無事入ったで?」 「明日、なんか検査する?」 「尿検査の予定やけどどうした?」 「管使う?」 「せやな」 「やだな」 しゅんとする由宇を見て周防は由宇の頭を撫で 「由宇くんよりも小っちゃい子も頑張って治療うけとるで、由宇くんも頑張りぃな?」 「それって周防さんボロボロにした子?」 「まぁな」 「凶暴なんだ?」 「いや、おぼこい子やから凶暴や無いで?」 「え…じゃあなんで」 「パニック起こすとみんなすごいから。興味あるなら話しかけてみぃ?真白っちゅう子、いちばん小っこくて色白な子やからすぐ分かるわ。せっかく食堂でご飯食べとるのにみんなあんまり話さんで。仲良ぉなるとええわ」 「うん。話しかけてみる」 「ところで由宇くん?臣くんともうエッチなこと勝手にしちゃあかんで?」 「なんで?」 「するならお互いの主治医に許可とり!さっき心配したんやからな?」 「ごめん。えと許可とったらしていいの?」 「それで治療効果があがるって先生が判断したらええと思うで?自慰推奨しとるくらいやしダメとは言われんやろ」 「ね…周防さん、俺も臣みたいになれる?」 「それってドライ?ん〜…ちょっと練習がいるな。まずは前立腺が気持ちよくならんことには話が始まらんから。いま、痛いんやろ?おしり」 「うん。でも気持ちいいなら興味ある」 「男の子やなぁ。前立腺マッサージ、先生にしっかりしてもらい?そしたら気持ちよーなれるで?」 「周防さんも気持ちいい?」 「そりゃな」 「見せて」 「なっ」 「見たい」 「何言うてるん!」 「本気」 「どうしたん?エロエロモードなんか?」 周防はたじたじになり迫ってくる由宇から逃れようと視線を逸らした

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