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過保護な祖父江

周防が由宇にたじたじになっているころ、真尾は祖父江の膝の中でコーヒーを飲んでいた。 「はぁ…どうしましょう」 「何が?」 「世間的に言えば不倫なんだものこれ」 「俺は女じゃないから大丈夫だろ?」 「でも不貞行為です」 「頭堅いな。気楽に考えてくれればいい。いわばセックスはスポーツみたいなものだ」 「はぁ…で?」 「職場仲間とスポーツしてくるって言えば問題ない」 「いや、問題あるでしょ?普通に。能天気か」 「セクササイズだ。無駄肉は間違いなく減るぞ。スポーツって言うのは嘘にはならない」 「はいはい。さすがに自宅に帰りますよ?」 「分かった。送る」 「もともと電車通勤だから大丈夫。ひとりで帰れます」 「いやいやダメだ。今、宵の色気がすごいから痴漢される」 「男を痴漢する輩なんていませんっ。過保護過ぎます」 「いやいや、油断ならない。おまえは食べて〜オーラが、ダダ漏れなんだから」 「意味分かんない。そんな変なものは出してないし。勝手にしてください」 「分かった」 宵の首筋に祖父江は口づけ、跡を残すと祖父江は立ち上がった 「っ!いま、跡つけた!?」 「俺のもの」 「もう…っこんな見えるとこにっ」 吸われた部分を手で押さえ真尾は怒った。 「次したら蹴ります」 「怖」 「帰る」 「分かった分かった。ほら。ケガするから手を出して」 祖父江は真尾を手引き駐車場へと向かい、真尾の自宅へと送ったが、帰る途中真尾は一切口をきかずに窓の外を見、不機嫌に過ごした 「宵〜。ご機嫌治せって。また明後日病院でな?おつかれ」 真尾は手だけ上に上げて挨拶し、無言で家に入っていった

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