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真白 12歳 2
しかし…
ちっこいな…何cmなんだろ?150ないよな?
睫毛 長…
こんなちっちゃくてかわいい子が、周防さんフルボッコにしたとか…考えれないんだけど?
「なぁに?ゆっくんなんでまーちゃんを見てるの?」
「え?ちっちゃいな…って」
「む」
真白は怒りあらわに由宇の腰元にパンチを繰り出し
「うわっ」
「ちっちゃくないから!ちゃんと前にならえで手を腰じゃなくて、前に両手出してるんだけど」
すっげぇ、力
猛抗議でポーズをしている真白がおもしろ可愛くて由宇は目が細くなり
「はいはい。ごめんな?」
「みんな、そうやって小さい子扱いする!」
いや、実際小さいし…
前にならえを例えにしないだろう
なんか小動物系?
俺もガキ扱いされてむかついたけど真白の怒りはそれを上回るようで、低い声で牽制してきた
「次小さい言ったら、噛むからね!」
「こら!まーちゃんっ威嚇しないんだよ!」
「看護師さんはいつもうるさい」
「まったく…本当、毛を逆立てた猫みたいだよ?まーちゃん。すぐパンチするし」
「まーちゃんは悪くありません!」
「由宇くん、この子こういう子だから気にしちゃダメだよ?」
「え?あ、うん。さすが周防さんをフルボッコにしただけあるね?」
「あー、あれは周防くんがまだ押さえるの慣れていないのもあるけど、すごかったよ」
「だって痛かった!!」
「うん。まーちゃんにはまーちゃんなりの理由があるんだよね?それは分かる。でも、手を出すのが早すぎ」
「看護師さん、お母さんみたい!」
「病棟じゃ俺らが君らの親であり兄弟、友達だからね。口うるさくもなるよ。さ、ついた。入るよ」
話しているうちに面談室に入り、殺風景なその部屋の椅子に由宇と真白は並んで座った
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