178 / 1217
臣 説得する
「で、これからどうするとね?とりあえずかくまったけど?」
「このまま逃げつづけたい…」
「それは無理やけん。諦めた方がよか」
「だって…」
「今ならそんなに怒らればせんと思う。ばってん長引けばみんなに怒られるとよ?で、みんな怖かよ?それでよかね?」
「よくない…よくないけど」
「何の検査ばするか分からないけど、頑張ってやって褒めてもらう方がよかよ?頑張った後は甘えたい放題やけん」
「う…うん」
「じゃあ、ナースコールば押して看護師さん呼んでもよかね?」
「分かった」
臣がナースコールを押すと担当看護師が走ってきた
「まーちゃん!」
その声にビクッと体を揺らし真白は後ずさり、看護師は手をあげながら真白に近づいた
「きゃー」
真白はその場にうずくまり
「ごめんなさいー」
「よかった」
看護師はしゃがみこみ真白を抱きしめた。
たたかれると思った真白は驚いて目を見開き
「え?」
「びっくりしたよ?まーちゃん。無事でよかった。逃げてる最中に急変とか可能性0じゃないから」
「う…うん」
「面談室に戻れる?」
「怖い…祖父江先生怒ってるよ、きっと」
「大丈夫たい。祖父江先生はちょっといじわるばするけど、そこまで怖くなかよ?」
「あ、えーと…臣くんの部屋にはいつからこの子いたのかな?」
臣はにっこり笑い人差し指を口につけて〝内緒〝のポーズをした
ともだちにシェアしよう!