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由宇 臣が気がかかり

「だーーっ、もう」 由宇は点滴をカラカラ鳴らしながら廊下を走り 「恥ずかしすぎっ。俺、17なのに10くらい年齢間違えられてね?」 恥ずかしさと嬉しさいろいろな感情に包まれ由宇はぶつぶつ言いながら病室へと急いだ 「こらっ!由宇くん。廊下を走りません!」 真尾の声が廊下に響いた。 「え?あ…ごめん」 「走れるくらい元気なのはいいことだけど、危ないからやめよう?ね?」 「はい」 「それはそうと…ひとりで処置4から帰ってこれたね?偉いじゃない」 「ひとりで帰ってくるくらいで偉いって…」 「いや、えらいよ?迎えに行くか先生が送ってくことが多いもの。臣くんなんてまさにそう」 「褒められるの…なんか照れる」 「悪い気はしないよね?」 真尾が笑顔で答えると由宇は頷いた。 「あ、ねぇ師長さん。臣って言えばさ臣って調子悪い?」 「ん?どうしてそう思うの?」 「いや…なんか鼻の管?その蓋開いててわざわざペットシートみたいので受けてたから」 「なるほど。よく見てるね?」 「詳しくは言えないけど、それはわざとやってあるやつだよ」 「それって痛い?」 「開いてるから痛いとかは無いよ?ただ、今はちょっと辛い時間過ごしてるかもね。彼、甘えん坊のくせして我慢する子だから。本当に辛いときは言わないんだよ。どうでもいいときは管抜いてくれたりするくせにね。心配なら見に行ってもいいけど短時間で済ませてあげてね?」 「うん、ありがとう」 「ん。またね」 真尾は由宇と反対の方向に歩いていき、由宇は臣の部屋へと向かった。

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