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保護観察、再び 2

「おーっと、待て由宇動くな。不潔になる。牟呂ー」 「あーやっぱり押さえるのかー…引っ掻かないでよ?由宇くん」 牟呂は由宇の手を片手でまとめて掴み、反対の手で足を固定した 「牟呂さんっ痛い」 「ごめーん。前のが4mm今回のが4.7mm…ひとまわりデカいんだよ」 「約20%増しじゃんっっ」 「冷静だな?由宇」 「あーっぐいぐい押し込まないでーっ」 「ひっかかるな…」 「血が出るーっ」 「出ないって。狭いんだってここが…ほら」 「いったっ…いっ…っー」 「よし、通った」 カテーテルを固定すると瀬谷はくいっとカテーテルを引っ張り固定を確かめた 「やぁんっ」 「やぁんって…由宇くん悩ましい声が出るね」 「もうやだ…」 「終わったよ、由宇」 瀬谷はT字帯の紐を結び、由宇の頭を撫でた 「先生…ぇ」 「ん?」 甘えた声を出す由宇を抱き起こし瀬谷は由宇を抱きしめ、牟呂に部屋から出るよう手で出口を指し示した。 牟呂は頷き、カートにゴミを載せ部屋から出ていくとステーションへと戻った 「追い出したところで丸見え…さすがにキスしちゃったりは無いだろうけど…由宇くん、瀬谷先生好きなんだろうな」 牟呂が顔を上げ、モニターを見ると抱きしめあう2人がモニターに映しだされていた。

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