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高血圧 2

「由宇、理解できたらモニター付けさせてくれるな?何かあったらすぐ対応できるから」 瀬谷は血圧計とモニターのシールを由宇にチラつかせ、由宇の足を掴んだ 「その巻くのはやだ…手がもげそうに痛かったんだけど。てか、なんで足持ってんの?」 「これが一番肝心だからなぁ。悪いけどダメ。血圧が下がったらそこまで痛くないから巻いておこうな?明日採血したいから、採血…足でする?」 「いじわる」 ボコっと瀬谷の腹にパンチを繰り出し、由宇はすねた 「こらこら、由宇。体、つらいんだろ?あんまり暴れてくれるな」 「すぐ手が出るね由宇くん、さっきよりちょっと落ち着いたっぽい気がする。というわけで、先生、由宇くんわがまま言ってるだけみたいなんで任せていいですか?」 「ん?どうした」 「消灯巡回してこないといけないで」 「ああ、もうそんな時間か」 「はい。ついでに由宇くんの部屋も片付けるんで先生はこの子が寝るまで…いや、俺の仮眠明ける3時まではいてくださいね」 「え?3時?論文仕上げなきゃいけないんだが…」 「平穏な夜勤にご協力を。由宇くんも先生にいてほしいよねー?」 「ねー」 すねてた由宇がにこーっと笑って首を傾げた 「分かった。負けたよ。由宇、いてやるからちゃんとモニター付けような」 「分かった」 由宇は足を差し出し、瀬谷は由宇の足に血圧計を巻いた 「んー…なんかうっとうしいかも」 「そのうっとうしいやつ、30分おきに動くからな」 「なっ寝れないじゃん!」 「気にするな。ちょっとベッドの端、座らせてもらうぞ?」 「気になるし…座るのはうん、いいよ」 「ほら、トントンしてやろう。寝なさい」 「ガキ扱いすんなし」 照れて由宇は布団をかぶり瀬谷に背を向けて寝る体勢に入った 「じゃあ先生あとお願いしました。後で椅子持ってきますね」 牟呂が声をかけると、瀬谷は無言でトントンしている手と反対の手をあげ牟呂に挨拶した

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