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実継と宵の夜 2

由宇が急変したことを知らない真尾はこの後の情事のためにひとり浴室で体を洗っていた。 体が…火照る…… 無性に熱い どれくらいぶりだろう?自ら抱かれたいと願い誰かを誘ったのは。 少年棟で働くようになってから性欲とは何ぞや…って考える機会が増えた あって当たり前 いちばん最下層…土台の欲求 でも知られるのが恥ずかしい 浅ましいと思われたくない… 患者の子たちにはそれが無いか薄いかがほとんど 精神の不調は肉体の不調をもたらすー だからこそ僕らが支えてあげなきゃいけないのに、今自分自身が崩れてる 久々に夜勤をやったからか? 睡眠の欲求が削られて…今まで抑えていた性欲が止まらない、、 次は食欲なんだろうけど今はとにかく燃えるこの体をなんとかしたい 宵はシャワーをひねり冷水をかぶった 「ふぅ…」 ソープをとり壁に手をつき、尻孔に指を一本沈めた 「ぁ…あぁ…すごい」 指を動かしナカの感触を確かめ 「奥が切ない…求めてる…はぁっはぁ。実継さん…っっ」 長いシャワーに不安になり落ち着かなくなった祖父江は浴室を叩いた 「宵っ、大丈夫か?」 「実継さん…今、出る」 真尾は慌てて指を抜き、鍵を開けた 「ごめんなさい」 「倒れてるかと思ったぞ」 祖父江はそっと優しく真尾に触れた 「冷た…っ、宵、体が冷えすぎだぞ!シャワー浴びてなんでこんなに冷たく…っ」 祖父江はあたたかいシャワーを出し、真尾の足元から温めた 「実継さん、服が濡れるっ」 「構わん」 「でも」 「じゃあ脱ぐ」 祖父江は衣服を脱ぎ扉を開け脱衣場に衣服を放った

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