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実継と宵の夜 4
「っん…乳首…だめ…」
真尾は両手で実継の頭を押し、いやいやと頭を振った。
「なぜ?」
「感じすぎちゃうんだもの。前戯はもういいから…早く…っ」
「もうおねだりか?いま挿れたら痛いんじゃないか?」
「この間はお構いなしだったじゃないですか!もう我慢できない」
「シャワーで血流よくなってエッチになったか?」
「だから冷ましたのに…また熱をつけられた…」
「なるほど…」
「え?」
「こんな時に話すのもなんだが、由宇を浴室で処置すれば緊張が解れていいかもしれんな」
「は?」
何言ってんだ?この人
「は?って…冷たい言い方だな…」
「療養型病棟でも認知症病棟でも無いから介助入浴はしてないですよ?清拭とか洗髪くらいならしますけど…」
「違う違う。俺らも彼らと一緒に入るんだよ」
「一緒にって…脱いで?」
「そういうこと。裸の付き合いってやつだ。瀬谷に提案してみよう」
「嫌がりそうですけど…」
「瀬谷が嫌がるなら看護師にサポートを頼むか…お前以外で」
「なんで僕以外?」
「宵の裸は見せん。いちばん欲情させられそうではあるが、やつらにはまだ早い」
「先生、意味不明…」
「よし。そうと決まったら…すぐに立案書を…と言いたいところだが…まずは宵の欲を鎮めなきゃだな」
「え…なんか適当」
「さあ宵…楽しい夜にしよう」
脱ぎっぱにしていた服のポケットから小型のローションボトルを取り出し、祖父江はローションを手につけて宵の足を掴んだ
え…なんか…スイッチ入った?
真尾はドキドキとしながら祖父江を見上げた
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