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祖父江 迎えにくる

「どう?うまくかかった?」 「スコアマイナス1にはなってますよ。ポーとはしているけど会話できるし、アイコンタクトもとれる感じで」 ほどなくして現れた祖父江は部屋の中に入り、真白に近づき、しゃがみ目線を合わせた 「効きが微妙だな…もう1段階落ちてほしいとこだけど…。真白ー分かる?俺、誰?」 「祖父江先生ぇ」 「んー…これ以上は管理が難しいし、このまま行くか。いざ始めるころにはもう少し鎮静かかってレベルも落ちるだろう。おいで、真白。手あげれるか?お姫様抱っこで行こう」 真白は言われるがままに半分寝ながら祖父江の首に手を回した 「出発?」 「そう、出発だ。しっかりしがみついてろ」 祖父江の肩口に顔を預けると真白は、看護師に手を振った 「まーちゃん、俺は行っちゃダメなの?」 「うん」 「じゃあ僕は?」 真尾が自分を指すと、真白は頷き 「師長さんはいい」 「真白ー?もう1人はいないと先生、検査できないな」 「じゃ…忍者の看護師さん」 「は?」 「にんにん」 「…それってもしかして堪忍?」 真白は頷いた。 「じゃ周防を呼んできてもらえるかな?」 真尾は看護師に声をかけ、看護師は祖父江に一礼してステーションへと向かった

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