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リカバリールーム

ピッピッー 規則的な音が響き、祖父江は口を開いた 「バイタル…安定してきたな」 「病棟動かします?」 「ああ。病室はちょっと不安だな…距離が。保護観察はいま由宇が入っているんだったか?」 「そうです」 「リカバリーはあいてる?」 「あいとりますけどあんまり臣くん休まらんかも。ステーションの真横も真横ですもん。どちらかっちゅーと由宇くんリカバリーに移す方がええかも…あの子、寂しがりぃやし。師長さん、電話してみます。あ、師長さん?周防です。ちょっと臣くん状態不安定で由宇くんリカバリーに移そうやって祖父江先生と話しとるんですけど」 〝臣くん…観察室はよくないかな。ナイーブな子だから。2人ともリカバリー移しちゃおうか?由宇くん昨日の今日だけど、今のところ安定してるし〝 「え!あかんて。2人同室にしたらいただけないことしでかす可能性が!!」 〝元気ならね?いま違うでしょ。2人が仲良しなのはまた元気になったら考えます〝 「あ、いや…まあ師長さんがええならええけど」 〝それじゃ、転室準備しておきます。そっち迎えに誰かよこすから待ってて〝 「あー祖父江先生いてるんで大丈夫やと思います」 〝…。先生、使うんだ〝 真尾は肝のすわった周防に感心し、つぶやき 〝祖父江先生だからいいけど、よその先生にはダメですよ?〝 「あ、すんません」 〝いいよ。じゃ、お願いするね〝 「こちらこそ。えと、祖父江先生…由宇くんと臣くん、2人ともリカバリールームへということになったんで搬送手伝いしてくださいね?」 「え…あ、ああ。分かった」 甘えん坊が2人… 今夜の夜勤看護師、、名前も知らぬやつだが 不憫なやつ 祖父江は苦笑を浮かべながら椅子から立ち上がり臣の搬送の手伝いに入った

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