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由宇 ごきげん
「由宇くん入るよー?」
「師長さん!どうしたの?突然。会いに来てくれたんだ」
幻覚かな、、由宇くんからなんか尻尾がみえる気がする
めちゃくちゃ嬉しそう
「思ったより、元気そうかな?というよりご機嫌?報告だと大変だったみたいだけど」
「だってさ!瀬谷先生朝までいたんだよ、ここに。ご機嫌にもなるし」
「はいはい。よかったね?由宇くん、お部屋移動しようか?」
「え、なんかやだ。病室つまんないからここのがいいし!」
「んーん。そうじゃなくて、ステーションの中というか隣?ステーションの処置ブースの反対側にリカバリールームっていうのがあるからそこに行こう」
「なんで?」
「まだ心配だし、看護師さん近いよ。あと、臣くんも来る」
「え?なんで臣」
「詳しくは言えないかなぁ、ごめんね。2人とも要観察だから側にいていてほしいんだ」
「分かった。師長さんがそういうんならそうする」
「あ、ちょっと待って」
体を起こし、降りようとする由宇を真尾はとめた
「?」
「急に動かない。血圧変動する。車椅子持ってくるから待ってて」
「歩けるよ?俺。いまならめっちゃ走れそう」
「ご機嫌なのは分かったから無理しないの!」
「大げさだなぁ」
強い口調の真尾に負けて、由宇はおとなしく体を元に戻した
しばらくして車椅子を押した真尾が現れると由宇はびっくりし
「師長さん自ら!?」
「そんな驚く?」
「いや、てっきり誰か違う看護師さんが来るんだと…」
「他の子はお部屋の準備で忙しいからね、僕も動かないと…。抱っこして車椅子乗る?」
「乗れる!」
「ふふ。瀬谷先生には抱っこせがむのにね、意地っぱりですね、由宇くんは」
「魔王…」
ボソッと呟きながら由宇は車椅子に身を移した
「聞こえてますよ?由宇くん。点滴スタンド持ってね?膀胱カテの袋もぶら下がってるから気をつけて。それじゃ、出発」
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