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臣 リカバリールーム

どこだろ、、 おぼろな意識の中で臣は目を動かし天井の模様が移り変わっていくのを眺めた ガタガタと揺れる硬い可動式のベッドを周防と祖父江に押されて真剣な表情の2人の様子に安心したのと疲労で臣は目を閉じた 「着いたで」 周防の声かけともに揺れは止まった 「え…ちょ、臣大丈夫なわけ?」 由宇の声ば聞こえる 目を開けて声の方を見ると心配した顔の由宇がいた ちょっとむくんだ顔ばしてる気がする。 おしっこの管付いてるのも見える 由宇も体調よくないのに心配そうにしてくれて嬉しか。 手を伸ばそうとしたけど…まだ動けん 〝大丈夫〝って言おうとしたけど、先生と宵ちゃんの小競り合いが始まって口を挟むタイミングを失い困っていると、体がふわりと浮いてベッドへと体を動かされた。 「軽…先生いらんかったわ」 「周防さん…先生にそんなこと、言ったらダメばい」 頭を抱えていた真尾が、臣に笑顔を向け 「臣くん、さすがだね。臣くんの言う通りです。周防くん気をつけましょうね?」 「う…すんません」 「それより臣くんの声聞けて安心したよ。ちょっと休まらない部屋かもしれないけどよく休んでね?」 ストレッチャーからベッドに移って少しずれた臣の顔に覆われた酸素マスクをなおし、真尾は臣を撫でた 「もう話しかけていい?」 「由宇、臣はちょっと体調がよくないが大丈夫だ」 「ちょっと?」 「昨日のおまえと同じくらいにはよくないがいまは大丈夫だから心配するな。自分の体を心配した方がいい」 「なんか病棟荒れてんね?」 「季節の変わり目は仕方ない」 「先生、由宇くんのモニターですけど移動するのに血圧計取ったんですけど再装着します?」 「いや、いまは大丈夫そうだ。とりあえず定時の測定だけでいい。不機嫌になられても困る。また必要時で」 「分かりました」 「臣、いったん消えるがまた来る。偉かったな」 「また来てくれる?」 「ああ」 「待っとーと」 「もう喋るな。ゆっくり休みなさい」 祖父江は臣の頭を撫でるとリカバリールームから消えた。

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