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由宇 泣

「なんで…そんな姿に」 祖父江に続いて真尾と周防が消えると、由宇は臣と2人きりになり切なさに小さく声をあげた。 横向きになりあい見つめ合うとなんだか目が潤む 管だらけじゃん 俺にもっと力があったら…なんもできないのが悔しい 抱きしめにいきたいのに 目の前にいるのに…動けない 「由宇…泣いとーと?」 「な、泣いてない…っけど、けど!」 「泣いとーよ?どっか痛かね?」 「違」 「おしっこの管、痛かやろ?それとも…点滴ば漏れとると?」 自分もしんどいのに心配してくれるんだ…臣 やばっ 余計泣けてくるし 「…っ。臣こそ…痛いんじゃ」 「まだ、痛くない…薬ば、効いとる」 「痛くなるの?」 「分からん。お尻が違和感…すごかよ」 「お尻?は?お尻。そんなになるまで祖父江先生と、周防さん何かしたの?」 「お尻に管が入っとーとよ」 「は!?え…」 言われれば確かに臣の下半身から何か出てる 「う…っ、絶対痛いじゃん。ぷ…プラグであんだけ痛いんだから!どこまで入ってんの?」 「さあ?プラグ…いま入っとると?」 「今は入ってない!てか、もうやだしあんなの」 「体調良くなったらまたされるんじゃなか?」 「体調…治りたくないかも」 「だめ。由宇はお医者さんばなるとやろ?」 「医者…」 「俺は保育士になるのが夢ばい。通信だけど勉強もしとると」 「保育士…似合うかも」 「いつか祖父江先生と由宇と働けたら嬉しい」 「どういう?」 「院内保育士」 「そんな仕事が…」 「ふぅ…ちょっと疲れた」 「あ、ごめん」 「よかよか。由宇と話してた方が調子よかもん。それより、由宇も調子悪かとやろ?」 「え?今日は別に、、」 コンコン 「2人とも盛り上がっとるとこ悪いけど、しっかり休みーや?」 「周防さん」 「臣くん血中酸素下がっとったであんまり無理しちゃあかんで?」 「ごめんなさい」 「ごめん」 「ん?由宇くん、、なんで涙目なん?ちょっと触んで?え…」 周防は由宇に触るなり慌ててステーションへと駆け戻った。

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