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由宇 混乱

え?何…また俺、調子悪い系? チラッと臣を見ると寝息を立て始めていて、その様子に和み少し気が落ち着いたが不安が強かった なんで…ちゃんと治療受けなかったからか? 分からん、、 医者になったら分かるかな? あれよあれよという間に進んでいく話に由宇は怖くて真尾の手を掴んだ 「師長さん…っ」 「大丈夫。いま周防が先生を呼んでくれてるからね」 「違。そーじゃなくて!怖いからやだ」 「怖い?怖くないよ。レントゲンは痛くないからね」 「祖父江先生はやなんだよ!」 「ん?先生がご不満?」 「でも、悪いな。今日の当番医は俺だ」 「もう、来たー」 「こらこら。暴れるな。音聞かせて」 「…っっ」 「息詰めるな。吸って吐いて」 「…や」 「困ったな、、。混乱してるのか?とりあえずレントゲンオーダー出してあるから行くか。手伝う」 「今日はバタバタですね…明日は穏やかだといいな、見学実習だけど学生さんくるんですよね」 「看護?」 「そう」 「医学生も週明けには来るな。症例的にはこの2人で申し分ないが…由宇はいかんせん泣き虫だからどう思う?」 「今聞かれても」 「それもそうだ」 「話割りますけど由宇くんストレッチャー移しますか」 部屋の隅に収納されていたストレッチャーを周防は横付けし、由宇の点滴をストレッチャーに取りつけ、尿バックを由宇の腹に乗せた 「由宇くん飛ぶで」 「…やっ怖いって。車椅子…てか歩ける!」 「思っている以上に自分調子悪いんやで?血液ん中にばい菌入ってからじゃ遅いんやから暴れんといて」 「なに…それ」 周防の言葉に由宇は恐怖した 「シーツごと行くか。くるめ」 「相変わらず発想が鬼畜ですよねあなた」 憎まれ口を叩きながら由宇を真尾はシーツでくるみ始め 「ミイラさんごっこね、由宇くん。今からきみはミイラさんだからじっとしてよーね?」 「真尾…そいつ、小児科の患児じゃないが」 「あの子たちより大変ですよ。力も知恵もあるんだから」 「ガキ扱いすんなぁ」 「じゃあ大人しくしてろガキ」 「祖父江先生由宇くん病人だからちょっと優しくしましょうよ?」 「おまえは甘すぎる」 「まーた痴話喧嘩?はよ運んでレントゲン行きましょうや。技師さんも待っとるやろうし。運ぶよーせーの」 「わっ」 宙に浮かぶ体に驚き由宇は身を固くした 「び…びっくりした」 「よし、行ってこい。道中暴れるなよ?由宇」 「先生は行かんのです?」 「患者はこいつらだけじゃないからな。真白も見にいかないとだし、ほかにもいるから。撮影終わって病棟帰ったら連絡くれ」 「じゃ、後ほど。由宇くん、周防行くよ」

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