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注射 嫌い

並べられた道具を見て由宇はひるんだ。 な…何本採る気だ 「や、やっぱり…無理。ね、あそうだ。周防さん、祖父江先生は?祖父江先生呼んでよ」 「めずらしい人せがむな?由宇くん」 「だってあの人注射うまい」 「残念やけど夕べハードだったからか早々に帰られたわ。諦めり」 周防はむっとした表情で由宇の手をゴムチューブで縛り採血の準備をさらに進め、由宇の手を消毒した。 すると、 「…っ…ひく…うぇ」 感情が制御できないのか由宇は泣き出した 「え?嘘やろ?もう泣く?spo2下がるで泣かんといて?熱のせいなん?えらい打たれ弱いやん。まだ刺しとらんで?」 「…ーっ」 「動かんといてな?押さえつけたくないねん」 周防は由宇に針を刺し、由宇は刺された怖さに反対の手でベッドを叩いた 「そっちはバンバンしてもええけど、こっちはあかんで?針刺すんは一回やけど5本あるから」 「5!?貧血なるって!!」 「ならんわ」 周防はガラスの向こうのモニターに目をやり 「あーっやっぱりspo2下がっとるー。泣きやめりぃ。苦しくなるで?」 その様子を臣は見て唖然としていた やっぱりわーわー泣いとると。採血であんなに泣いてるならお尻に注射ばされたら…どうなると? それより… 性の治療、、できとるとやろか? んー…今度聞いてみったい にしても、、可愛いか 泣いてる由宇を見て少し興奮している臣がいた

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