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不安的中
時計の短い針が4を差ししめしたころー
「え…ちょっと待って、、こんなに下がる?」
ギィ…ガタっー
ステーションに置かれたモニターのうち由宇の方を見て、その数値に奈南は焦って椅子から立ち上がり、モニターの位置をリカバリールームの方に向けてリカバリールームへ走った。
ガラっ
扉を開けると由宇がひどく咳こんでいる。
本格的に発症した?
痰が切れないのかゼーゼーと呼吸をしながら右向きに丸くなっていた。
「まずい…っ」
奈南は吸引の機械の圧をあげ、由宇の枕を取ると由宇の鼻にチューブをためらわず一気に入れた
「っぅ…や…ぃあっ」
由宇は痛みにはらいのけようと暴れた
「ちょ、手出したら吸えないって!楽になるから頑張ろう」
「それ痛い!」
「ごめんね。こんなやり方は好きじゃないけど…」
奈南は由宇の布団を由宇の首まで引っ張りあげ、手を出せないようにするとさっとその上に馬乗りになった
「5秒。5秒だけ耐えるよ」
聞いたセリフだー
「ひ…ぃ…っごほ…いた…っいたぁ」
「濃いな」
いったん本体とチューブを外し、休憩を入れると奈南は再度吸引をした
「んぅーーっっ」
「ごめんね。一回で吸いきれない。さっきみたいにごほってできる?」
「ひく…やぁっっ!も、やめて…」
「まずいな…」
「…っえ…く…ひ…っく…っ」
窓越しに見えるモニターの数値は80%台
いきなり下がりすぎだし…っ
奈南は電話を取り出し
「先生?聞こえます?」
電話を由宇に向けた。
「…っっー」
〝由宇の泣き声か?〝
「そうです」
〝分かった。行く〝
無事に朝…は無理だったか。
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